ニンニクに発生したネギアザミウマについて

タイトル ニンニクに発生したネギアザミウマについて
担当機関 青森県農業試験場
研究期間 1990~1990
研究担当者
発行年度 1990
成果の内容・特徴
  1. 技術・情報の内容及び特徴
    1. 被害の様相
      1. 本種が寄生しているニンニクのりん片貯蔵葉表面は褐変し、凹凸のあるサメ膚状と
        なっていた。
    2. 接種による被害症状の再現
      1. 保護葉を除去後、本種を接種すると、最初りん片の貯蔵葉表面に微小な隆起点が
        生ずる。これは産卵を受けたことによるりん片の過敏感反応と考えられる。この
        隆起点は後に褐変する。
      2. 接種11日目頃からは幼虫が多数発生し、りん片表面の吸汁加害痕は褐変し始める。
        この吸汁加害痕は日数の経過とともに褐変程度が高くなり、最終的には凹凸のある
        サメ膚状となる(表1)。
      3. 保護葉のあるりん片に接種すると、外見上保護葉の隙間がないと思われる場合でも
        保護葉内に侵入し、加害・増殖した。しかし、保護葉が密着している貯蔵葉の曲面部が
        加害されることはほとんどなく、被害は平坦部に集中した
        (表2)。
      4. 以上のように、接種により容易に被害症状を再現することができた。
      5. 本種はニンニクの害虫として既に記録されているが、収穫後のニンニクりん球内に
        侵入し加害することは知られていなかった。
    3. 同定
      本種は1990年11月10日、農林水産省 蚕糸・昆虫農業技術研究所 虫害研究室
      宮崎昌久室長によりネギアザミウマ(Thrips tabaci Lindeman)と
      同定された。
    4. 発生実態
      今のところ発生実態は不明であるが、西津軽郡森田村、南津軽郡常磐村、黒石市、
      三沢市、十和田市、上北郡六戸町、同郡七戸町、三戸郡五戸町、同郡田子町、
      同郡新郷村、同郡倉石村のニンニクから本種とその被害が確認された。
  2. 技術・情報の適用効果
    本種の発生と被害の特徴が明らかになり、発生実態の把握が容易となる。
  3. 適用の範囲
    青森県内全域のニンニク産地
  4. 普及指導上の留意点
    なし

図表1 233395-1.gif
図表2 233395-2.gif
カテゴリ 害虫 にんにく ねぎ

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