タイトル |
リードカナリーグラスの栽培と利用法 |
担当機関 |
福島県畜産試験場 |
研究期間 |
1979~1989 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1990 |
成果の内容・特徴 |
- 技術・情報の内容及び特徴
リードカナリーグラスの高標高地における生育特性を調査したところ、裸地化しにくく 安定した収量性から永年牧草の有望な草種の一つであることが明らかになった。 また、本草種の効率的な利用をはかるための調製・利用法も合わせて示した。
- 高標高地においては、他草種と同等以上の収量が期待でき、季節生産性も比較的変動が
少ない(表1)。
- 収量性は安定的で経年化に伴なう極端な収量の低下は認められない
(図1)。
- ギシギシに対する強い競合力を示し、定着時の管理に留意すればギシギシの侵入を
低レベルに抑えることが可能である(図1)。
- 栄養成分は、早刈りの励行によりオーチャードグラスと同等の値が期待できる
(表2)。
- 嗜好性は早刈りの励行により保持でき、刈り遅れの場合にはサイレージ利用が
望ましい。
- 放牧利用の場合、放牧強度に留意することにより出穂茎葉の増加を抑え、高い生産性が
期待できる(表3)。
- 技術・情報の適用効果
- 高標高地でも安定した収量が期待できる。
- 比較的楽な管理で草地が維持できる。
- 株化しにくい特性を有することから、永続性が期待できる。
- 適用の範囲
東北一円
- 普及指導上の留意点
- 初期生育が遅いため、春播きや遅播きは避ける必要がある。
- 他草種と混播しても数年後には単草化しやすいため、草種の組み合わせ及び播種量・
施肥量を検討する必要がある。
- 出穂すると嗜好性が極端に低下する恐れがあるため穂ばらみ期までの利用とする。
- 放牧利用の場合、出穂茎葉を増やさないような放牧圧の設定が必要。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
施肥
播種
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