タイトル |
夏秋トマトの窓あき果・傷果発生に及ぼす育苗期の低温の影響 |
担当機関 |
福島県農業試験場 |
研究期間 |
1988~1990 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1990 |
成果の内容・特徴 |
- 技術・情報の内容及び特徴
- 夏秋トマトの1~2段果房に窓あき果やチャック果、ケロイド様傷果、果頂部辺り陥没
症状の障害果が発生したので、育苗期の低温(最低液温8度C)遭遇との関係で調査した。 土壌水分、pH、EC等は好適条件とした。その結果、1段果房に処理の影響が現れた。
- 窓あき果は、低温(8度C程度)期間が20日以上と長いほど発生率は高く、10日間遭遇させただけ
では発生率を低くした。窓あき果は、第1花房の花芽分化、発育期に低温に遭遇させると、 発生が助長された。
- チャック果は、窓あき果の発生と同様の傾向を示したが、適温(11度C程度)区でもやや発生
していた。チャック果は第1花房の花芽分化、発育期に低温に遭遇させると発生が 助長された。
- 傷果は、定植後の低温の区で発生しており、開花期に低温に遭遇させると発生が
助長された。
- 日常の温度管理で遭遇しやすい8度C程度の低温でさえ、10日間で5%、20日間で10%程度、
これらの障害果を発生させている。
- 果頂部辺り陥没症状の障害果は再現できなかった。
図1 1段果房の窓あき果・チャック果・傷果の発生率 - 技術・情報の適用効果
桃太郎トマトの育苗期の温度管理に注意し、鉢上げ後は10度C以下の低温にしないように 保温につとめれば発生が軽減できる。
- 適用の範囲
県内全域の夏秋トマト
- 普及指導上の留意点
鉢土の水分管理は適切に行う。
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図表1 |
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カテゴリ |
育苗
温度管理
栽培技術
障害果
トマト
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