タイトル |
露地イチゴの苗質及び花芽数向上による生産安定技術 |
担当機関 |
岩手園試南部分場 |
研究期間 |
1987~1989 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1990 |
成果の内容・特徴 |
- 技術・情報の内容及び特徴
- ランナーの早期発生、子株の増殖効果が高いのはハウス栽培である。簡易なランナーの
増殖法としては、有孔ポリトンネルの利用が省力的である。 保温期間は平均気温2~3度Cで開始し、15度Cが確保される頃まで行う。 (表1) - 早期仮植による増収効果が高い。
県中央部以南、沿岸部での仮植時期は6月下旬~7月上旬とする。 (表2) - 花芽数増加のための秋保温方法は、ハウス、有孔ポリトンネル、べたがけいずれも
有効であるが、開始時期は平均気温10度C頃からとする。 べたがけの除去は新葉が伸び始める時期とする。 (表3) - 収穫始めから終わりまでの雨よけにより灰色かび病が軽減されるとともに、
収量性が向上する。 (表2、 表3)
- 技術・情報の適用効果
露地いちごの収量の安定と品質向上が図られ、収益が安定し、産地強化に寄与できる。
- 適用の範囲
県下全域
- 普及指導上の留意点
- 品種は盛岡16号とする。
- ハウス利用のランナー増殖のための親株の温度管理は、日中25度Cで換気する。
また、圃場の排水対策を徹底する。
- 仮植する苗は2~5葉苗の範囲とする。
- 秋保温効果は暖秋冬の年には効果が少なく不時出蕾の心配もあるため、
温度管理に留意し5~15度Cを目標にする。
- 秋保温のハウスやトンネル終了後、冬枯れ防止対策を3月上~中旬まで行う。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
いちご
温度管理
品種
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