タイトル |
夏秋型スプレーギクの長日処理による作期拡大法 |
担当機関 |
秋田県農業試験場 |
研究期間 |
1987~1990 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1990 |
成果の内容・特徴 |
- 技術・情報の内容及び特徴
- 夏秋ギク型スプレィギクは日長に反応することが明らかとなり、定植後、一定期間、
長日条件(暗期中断4時間)におくことによって、開花が抑制されるとともに、切花長が 確保され、花房の形が整うなどの切花品質が向上する。
- 無加温パイプハウス栽培により、7月下旬から10月中旬まで、安定的に夏秋ギク型
スプレィギクの切花生産が可能である。
- 7月下旬から10月中旬まで、安定して切花生産するための、品種及びさし芽時期別の
長日処理期間を明らかにした。 (表1)
- 技術・情報の適用効果
- 摘心直後から本葉15~20枚までの暗期中断4時間(22:00~2:00)処理により、
切花長が十分確保でき、花房の形が整うなど切花品質が向上する。
- 到花日数(処理終了時~開花盛期)は、アーリーピンクで51~56日、シナノピンクで
59~62日、ユートピアで54~57日、チャームで47~64日、シルバーカップで58~77日となる。
- 品種及びさし芽時期別の長日処理期間は、いずれも摘心直後からアーリーピンクでは
3月1日ざしで本葉20枚程度、4月1日ざしで10~15枚程度、5月1日ざしで本葉20枚程度、 シナノピンク、ユートピアでは3月1日ざし、4月1日ざし、5月1日ざしとも本葉20枚程度、 チャームでは、5月1日ざし、6月1日ざしで本葉20枚程度、シルバーカップでは、 4月1日ざしで本葉20枚程度、5月1日ざしで本葉15~20枚程度までとする。
- 適用の範囲
県内全域
- 普及指導上の留意点
- 親株は10度Cを確保し、台刈り回数(採穂回数)は2回程度とする。穂の老化が進んでる場合は、
柳芽が発生し易いので、10cm以上の芽は取らないようにする。
- 施肥量は10a当たりN成分で総量15kg以内とする。
- 9月咲き品種のチャームでは5月以降のさし芽とし、シルバーカップでは高所ロゼットが
発生し易いので6月以降のさし芽はさける。
- チャーム、シルバーカップ(9月咲き品種)では、長日処理終了時期を6月下旬以降とし、
到花日数が70日を越えないようにする。
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図表1 |
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カテゴリ |
きく
栽培技術
施肥
品種
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