タイトル |
低コスト人工飼料による広食性蚕品種「あさぎり」の1〜4齢飼育標準表 |
担当機関 |
岩手県蚕業試験場 |
研究期間 |
1990~1992 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1990 |
成果の内容・特徴 |
- 技術・情報の内容及び特徴
- 飼育環境管理
- 広食性蚕の飼育温度は1齢29度C、2齢28度C、3齢27度C、4齢26度Cで、特に4齢は桑育の
標準温度より2度Cほど高くする。
- 飼育湿度は1齢の掃立当日には85%と多湿とする。
- 飼育中の光線管理は、一方向からの光線により蚕寄りを生じるので作業時以外は
暗とする。
- 飼育密度
- 1箱当たりの4齢蚕座面積は、第1回給餌時4.0平方メートル、第2回給餌時8.0平方メートル
とする。
- 飼育
- 蟻蚕の抑制は摂食性が減退し、毛振るい率を低下させるので避ける。
- 起蚕から餌付時までの絶食時間は、長いと病原抵抗性が低下するので起蚕発生
24時間以内に給餌する。
- 配蚕は段ボールの専用飼育箱を用いて4齢起蚕で行い、餌付前にトリカルネットを
掛け、給餌後は防乾紙で覆い餌の乾燥を防止する。
表1 広食性蚕(あさぎり)の低コスト人工飼料育標準表 - 技術・情報の適用効果
広食性蚕と低コスト人工飼料を組み合せた1~4齢共同飼育技術が確立され、稚蚕飼育の 低コスト化と共に、農家における一週間養蚕の実現により超多回育養蚕経営が期待される。
- 適用の範囲
県下全域
- 普及指導上の留意点
飼育室の洗浄・消毒は通常の人工飼料育と同様に厳重に行い、特に4齢飼育に当っては 外部からの病原菌持ち込み防止に留意する。
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図表1 |
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カテゴリ |
カイコ
乾燥
桑
経営管理
飼育技術
抵抗性
低コスト
品種
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