多回育対応のための桑裾上り系統の利用

タイトル 多回育対応のための桑裾上り系統の利用
担当機関 東北農業試験場畑地利用部養蚕研究室
研究期間 1988~1990
研究担当者
発行年度 1990
成果の内容・特徴
  1. 技術・情報の内容及び特徴
    桑の品種改良でこれまで不良形質として選抜の対象とならなかった春期の裾上り
    系統を利用し、晩霜被害部を剪除し下部の発芽を利用する晩霜害回避及び、枝条の
    新梢着生部から伐採収穫し下部残芽の発芽を促し1枝条から2回以上収穫することに
    より年間多回育に対応する。
    1. 裾上り系統の春・初秋・晩々秋蚕期3回収穫は改良鼠返の2回収穫に比べ供試4系統の
      うち3系統が年合計で4~31%多収した。
    2. 裾上り系統の晩々秋蚕期蚕飼育成績は供試4系統のうち3系統は、収繭量、単繭重、
      繭層重等繭調査成績は対照の改良鼠返に遜色ないか良好な結果を示した。
    表1 裾上り系統の収量(kg)
    表2 裾上り系統の蚕飼育成績
  2. 技術・情報の適用効果
    春期の晩霜被害が軽減されること及び、これまでの春切り、夏切り桑園の収穫法に
    裾上り系統を利用した収穫法を組合せることにより、収穫法が改善され多回育対応が
    容易となる。
  3. 適用の範囲
    東北全域
  4. 普及指導上の留意点
    春期1枝2回収穫の翌年は春切り型式とする。

図表1 233507-1.gif
図表2 233507-2.gif
カテゴリ 品種改良

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