イネ品種の稲こうじ病抵抗性差異

タイトル イネ品種の稲こうじ病抵抗性差異
担当機関 東北農業試験場水田利用部水田病害研究室
研究期間 1989~1993
研究担当者
発行年度 1991
成果の内容・特徴
  1. 技術・情報の内容及び特徴
    稲こうじ病抵抗性の品種間差異を明らかにするため、国内外のイネ品種・
    系統72種に厚膜胞子を接種し、発病程度を比較した。
    1. 出穂期が最大42日異なる品種・系統を出穂期の早晩により2~3群に分け、
      各群の出穂2~5週間前に接種することにより、発病程度に及ぼす出穂期
      の影響を消去することができる(図1)。
    2. 発病を全く認めない品種・系統はなかったが、発病が恒常的に少ない品種
      ・系統はあった(「裡里367」、「蟾津」、「Pi No.4」など)。これに対し
      、鴻系18、「とりで1号」、九系472、「興除1号」及び西海183号などの発病
      程度は恒常的に高かった(図2)。
    以上のことから、「裡里367」などの本病少発生は感染回避によるものでは
    なく、品種や系統が有する抵抗性に基づくものと推察される。
  2. 技術・情報の適用効果
    稲こうじ病抵抗性の遺伝子源として利用できる。
  3. 適用の範囲 全国
  4. 普及指導上の留意点
    当該地の早生品種及び系統については検定していない。

図表1 233580-1.gif
図表2 233580-2.gif
カテゴリ 稲こうじ病 抵抗性 品種

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