ブロイラーの長時間輸送が体重減耗と肉質に及ぼす影響

タイトル ブロイラーの長時間輸送が体重減耗と肉質に及ぼす影響
担当機関 福島県養鶏試験場
研究期間 1990~1990
研究担当者
発行年度 1991
成果の内容・特徴
  1. 技術・情報の内容及び特徴
    近年、食鳥処理場が減少し、ブロイラーをかなり長距離輸送するケースが多く
    なってきた。そこで、ブロイラーを長時間輸送した場合の体重の減耗と細菌による
    汚染程度について検討し、次の情報を得た。
    1. 体重の消耗程度は、輸送時間が長くなるほど大きく、5時間の輸送で約2%が
      減少した。輸送前の絶食時間(6及び12時間)や輸送密度(ブロイラー用コンテナ
      当たり7及び9羽)による差はほとんど認められなかったが、夏季の雄の高密度輸送
      で体重減少率が明らかに大きかった(表1)。
    2. 肉色調では、長時間輸送のよりL値の低下と腿肉でのa値及び胸肉でのb値の
      低下が認められ、ブロイラーの衰弱による放血不良が原因であることが示唆された。
      肉中水分含量は差がみられなかった(表2)。
    3. 肉中の細菌検査では、輸送時間が長くなると大腸菌数は増加した。夏季で、
      輸送密度が高い場合に一般細菌数が有意に低かったが、その理由は明らか
      でない(表3)。
  2. 技術・情報の適用効果
    輸送時の体重減耗及び細菌汚染はブロイラー農家の経営に大きな影響を及ぼす
    ので、中距離輸送を行なう上での重要な情報となる。
  3. 適用の範囲
    東北全域
  4. 普及指導上の留意点
    輸送時の大腸菌汚染が考えられるので、排泄物による汚染が出来るだけないように
    留意する。

図表1 233613-1.gif
図表2 233613-2.gif
図表3 233613-3.gif
カテゴリ 経営管理 輸送

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