パクロブトラゾール剤の収穫後処理によるオウトウの樹体と結実に及ぼす影響

タイトル パクロブトラゾール剤の収穫後処理によるオウトウの樹体と結実に及ぼす影響
担当機関 山形県立園芸試験場
研究期間 1990~1991
研究担当者
発行年度 1991
成果の内容・特徴
  1. 技術・情報の内容及び特徴
    パクロブトラゾール剤を収穫後の7月に茎葉散布することにより、以下の効果が
    みられた(表1)。
    1. 散布翌年の新梢伸長が著しく抑制され、樹冠の拡大も著しく抑制された(表2)。
    2. 散布翌年の開花が早まり、また、結実率も高まった(表3)。
    3. 散布翌々年の花束状短果枝化率が高まり、また、1花束状短果枝当たりの
      花芽数も増大した(表3)。
    4. 500倍~1000倍の濃度で効果が認められた(表4)。
  2. 技術・情報の適用効果
    近年、オウトウでは低樹高栽培が注目されているが、人為的な栽培管理だけ
    では困難である。しかし、パクロブトラゾール剤を使用することにより、容易に樹体
    の生育を抑制し、結実率を高めることから低樹高栽培が可能になる。
  3. 適用の範囲
    オウトウ栽培地帯
  4. 普及指導上の留意点
    1. 農薬登録(満開3~6週間に1000~2000倍で2回以内)の使用法と異なるので、
      この方法での普及はできない。
    2. 樹冠の拡大が期待できないため、必要な樹冠を確保した樹に対して散布する。
    3. 散布する樹の樹勢や生育に合わせて、薬量や散布量を決定する。
    4. 樹勢の弱い樹には、散布しないようにする。
    5. リンゴやナシなどの他樹種に薬液がかかると、薬や果実に影響を与えるので、
      散布する際は、十分注意する。

図表1 233639-1.gif
図表2 233639-2.gif
図表3 233639-3.gif
図表4 233639-4.gif
カテゴリ 病害虫 おうとう 栽培技術 低樹高 農薬 りんご

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる