タイトル |
ニンニクに対する高度液状複合肥料(ペースト肥料)の利用法 |
担当機関 |
青森県農業試験場 |
研究期間 |
1989~1991 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1991 |
成果の内容・特徴 |
- 技術・情報の内容及び特徴
- 追肥用肥料の種類と追肥時期及びその特徴
- 黒マルチ栽培では、ペースト肥料の1回追肥(追肥時期:4月上~中旬)で対照(尿素
の2回追肥、追肥時期:4月上旬及びりん片分化期~りん片分化期後10日頃)と 同等の増収効果が認められた(表1、表2)。
- 無マルチ栽培では、ペースト肥料の1回追肥(追肥時期:4月中旬)で対照(化成肥料
の表層2回追肥、追肥時期:4月上旬及びりん片分化期~りん片分化期後10日 頃)に比べ収量は大差ないが球の肥大促進効果が認められる(表1、表2)。
- 追肥時期は黒マルチ栽培では4月上~中旬、無マルチ栽培では4月中旬が適当
である(表1、表2)。
- 追肥の方法
- 基肥量(kg/a)は、N:1.5、P2O5:1.5、
K2O:1.5とする。
- 追肥量(kg/a)は窒素成分1.0とする。
- 施用位置は4株の中心(4株当たり1か所)に行い、a当たりの注入か所数は植付株数
の1/4とする。
- 1穴当たりの希釈液の注入量は0.1リットルとする。
- a当たりの必要量の肥料は、次の式で算出した肥料液に水で希釈する。
(a当たり株数÷4x0.1)リットル
- 追肥の深さは10~15cmが適当である。
- 技術・情報の適用効果
追肥作業の減少による作業の省力化
- 適用の範囲
東北北部
- 普及指導上の留意点
本資料で扱ったペースト肥料は窒素主体の園芸用ペースト肥料2号(N:15、 P2O5:4、K2O:10)である。 なお、この他にリン酸分主体のものもあるので使用に当たっては肥料の成分 を確認する必要がある。 また、本肥料を使用すれば1回追肥だけで済むので、作業の省力化ははかられ るものの、尿素やNK化成等の2回追肥に比べて肥料代が高い。
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図表1 |
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図表2 |
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カテゴリ |
肥料
省力化
にんにく
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