軟白チコリーの根株養成と促成技術

タイトル 軟白チコリーの根株養成と促成技術
担当機関 青森県畑作園芸試験場
研究期間 1988~1991
研究担当者
発行年度 1991
成果の内容・特徴
  1. 技術・情報の内容及び特徴
    1. 品種は晩抽性の「ベアー」、「フラッシュ」、「ズーム」、「ポルシェ」等が
      適する(表1)。
    2. 青森県における播種時期は6月上旬~下旬である(表2)。
    3. 栽植密度は、畔幅100cm、2条植え、株間20cmのa当たり1,000株程度とする。
    4. 施肥は、稲わら堆肥をa当たり200Kg、苦土石灰を土壌pH6.5矯正量施用し、a当たり
      窒素、加里各1Kg未満、りん酸2Kg程度を全量基肥で施用する(表3)。
    5. 根株の掘取り適期は10月下旬~11月上旬である。掘取り後は地上部を3cm程度
      付け、根長を20cm程度に切り揃えて調整する。促成には調整重100~350gのもの
      を用いる。
    6. 促成栽培に先立ち、チコンの生育を促し品質を揃えるために、冷暗所(3度C
      程度)で1~2週間の低温処理を行う(表4)。
    7. 出荷調整のために根株を長期貯蔵する場合は、冷蔵庫(0~2度C)で貯蔵する。
      2ヵ月以上の長期貯蔵では、チコンの上物率が低下する(表5)。
    8. 伏込み床は下図のとおり準備する。
    9. 根株の伏込み本数は1平方m当たり125本程度とする。
    10. 伏込み床の温度は芽の位置で15度Cとし、伏込み後25日程度で収穫する。
    11. 伏込み床の被覆資材は遮光、遮熱、保温及び保湿を兼ねた銀白ポリと保温
      マットの併用が適する。
  2. 技術・情報の適用効果
    根株養成では比較的広大な土地を利用するので、輪作体系の1作物として
    導入できる。また、冬期間の換金作物として、簡易施設の有効利用が図れる。
    さらに、無農薬に近い状態での栽培ができ、付加価値を高めた有利販売が
    可能になる。
  3. 適用の範囲
    北東北全域
  4. 普及指導上の留意点
    1. 高温乾燥による発芽不良に注意し、天候や土壌水分状態に注意して播種
      する。
    2. 病害虫防除は特に必要としない。
    3. 伏込み床の温度が15度Cを越えると腐敗が増加するので、温度管理に
      注意する。
    4. 籾がらを軟化資材に使用するため、ねずみの食害に注意する。

図表1 233653-1.gif
図表2 233653-2.gif
図表3 233653-3.gif
図表4 233653-4.gif
図表5 233653-5.gif
図表6 233653-6.gif
カテゴリ 病害虫 温度管理 乾燥 出荷調整 施肥 チコリ 長期保存・貯蔵 農薬 播種 発芽不良 病害虫防除 品種 輪作体系

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