暗黒低温処理によるイチゴ促成作型の前進技術

タイトル 暗黒低温処理によるイチゴ促成作型の前進技術
担当機関 岩手園試野菜花き部
研究期間 1989~1991
研究担当者
発行年度 1991
成果の内容・特徴
  1. 技術・情報の内容及び特徴
    1. 暗黒低温処理開始時期は7月中旬から8月上旬とする。
    2. 暗黒低温処理法は2ヵ月間程度ポットで育苗した苗を暗黒条件下で13度C±1度Cで
      20日間低温処理する(表1)。
    3. 早期良苗確保のためにハウス育苗とし、1月上旬から3月下旬まで内部トンネルで
      保温する。
    4. 2~3葉の若苗を採苗してポット育苗する。育苗ポットの大きさは10.5~12cm径が適し、
      ポット当りの窒素施用量は成分で基肥0.05~0.07g、追肥0.05gとする(表2、表3)。
    5. 7月中旬暗黒低温処理開始では、10月収穫開始となり、年内収量がa当り100kg、
      春期(3~5月)収量は150kg程度となる。なお1~2月は収穫が中休みする。
    6. 8月上旬暗黒低温処理開始では、11月収穫開始となり、年内収量はa当り70kg、
      1~2月は50kgとやや連続的に収穫でき、春期収量も150kg程度となる。
    7. 品種は女峰とする。
  2. 技術・情報の適用効果
    1. この技術の導入によって、価格の高い10~11月出荷が可能となり、粗収益、所得
      の向上が期待される。
    2. 従来の作型との組合せによって、規模拡大、安定継続出荷が図られる。
  3. 適用の範囲
    岩手県中南部、中南部沿岸
  4. 普及指導上の留意点
    1. 暗黒低温処理開始1週間前から寒冷紗等で遮光をする。出庫後は5日位日陰で
      順化させてから定植する。
    2. 親株は秋植えとする。1株当り13株程度の子株が確保されるので、本圃a当りの
      必要親株数は60株程度とする。
    3. ポットの追肥は液肥で2~3回施用する。最終追肥は、暗黒低温処理1ヵ月前までに
      終え、処理開始時には十分窒素が切れるようにする。

図表1 233656-1.gif
図表2 233656-2.gif
図表3 233656-3.gif
カテゴリ 育苗 いちご 規模拡大 栽培技術 出荷調整 品種

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