加工用トマトの不織布利用によるトンネル状被覆の効果
タイトル
加工用トマトの不織布利用によるトンネル状被覆の効果
担当機関
福島県農業試験場
研究期間
1989~1991
研究担当者
発行年度
1991
成果の内容・特徴
技術・情報の内容及び特徴
不織布(ベルツーキ、パスライト)及びポリフィルムを用い、トンネル状に被覆しての
栽培は、改良マルチ畑への苗の植付け直後(4月下旬から5月上旬)から第1花房の果実が
肥大し始めた時期(5月下旬)までの期間とした。この期間内は24時間被覆した。
不織布及びポリフィルムをトンネル状に被覆すると、初期の生育が旺盛で開花結実
が早まり収穫時期を早めさせる成果を得た。
不織布をトンネル状に被覆すると、早期の着果数が増え、早期の収量が増加し、
増収させる成果を得た。
ポリフィルムをトンネル状に被覆すると、トンネル状に被覆した内部が高温に
成りやすいため、葉やけや果実の裂果、腐敗果を助長させ、出荷率を低下させた。
資材経費、被覆労力、障害果の発生等を総合的に考慮すると、不織布での被覆が
実用技術として期待できる。
図1 被覆開放時生育量
図2 収穫時期別規格内収量
図3 不良果発生割合
技術・情報の適用効果
早期収穫が可能となり収穫期間の短縮が図られる。
適用の範囲
南東北加工用トマト生産地帯全域
普及指導上の留意点
不織布
被覆期間を長くすると高温障害等による葉やけ、裂果、腐敗果を増加させるので、
茎葉が不織布にふれるまでの期間、または、果実が肥大を開始するまでの期間とする。
ポリフィルム
トンネル内が高温多湿に成りやすいため、極初期での利用とし、晴天時はトンネルの
開閉を行う。
図表1
図表2
図表3
カテゴリ
加工
高温対策
出荷調整
障害果
トマト
用語の事典として使えます。
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