スカシユリの球根養成技術

タイトル スカシユリの球根養成技術
担当機関 青森県畑作園芸試験場
研究期間 1989~1991
研究担当者
発行年度 1991
成果の内容・特徴
  1. 技術・情報の内容及び特徴
    1. 球根の肥大
      りん片ざしにより、養成1年目は約5gの小球を形成し、そのまま養成栽培を継続すると、
      2年目約10gに肥大する。3年目はこの球根を植え替えることにより、平均20g以上の
      球根が養成される(表1、
      表2、表3)。
    2. りん片ざし
      りん片は0.3g以上あれば球根養成に利用できる。りん片ざしの時期は11月中旬から
      12月上旬頃とし、さし床用土は川砂等無病のものを用いる。りん片ざしは育苗箱に
      りん片を2分の1~3分の1の深さにさし芽し、温床に置き最低気温10度Cを確保するために
      保温マットトンネルを行う。40日後頃から発根するので根が2~3cmになったら2.5号黒色
      ポリポット等に鉢上げを行い、活着したら無加温ビニールハウス内で保温マットで
      被覆して育苗する(表1、
      表2、表3)。
    3. 栽培条件
      1年目はうね幅160cm、条間10cm株間10cmの9条植えとして発根したりん片を5月中旬に
      植え、3年目はうね幅160cm、条間12cm株間12cmの8条植えで10月上旬に小球根を
      植え付ける。黒マルチをし、ポリトンネルによる雨よけ栽培とする。ポリトンネルは
      幅約110cm、高さ約150cmで両わきをうね面から約50cm開放しておく。
    4. 摘らい処理
      発らいが完了する6月中旬頃に摘らいすることにより、養成球根の大幅な肥大が図れる。
  2. 技術・情報の適用効果
    スカシユリの品種「コネチカットキング」のりん片による球肥大様相が解明され、
    スカシユリ球根の自家養成が可能となる。
  3. 適用の範囲
    青森県下全域
  4. 普及指導上の留意点
    春先の乾燥により初期生育が抑制されるので、6月中旬までは適宜かん水する。

図表1 233675-1.gif
図表2 233675-2.gif
図表3 233675-3.gif
カテゴリ 育苗 乾燥 栽培条件 品種 ゆり

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