タイトル |
コネチカットキングの植物生育調節剤利用による茎ざし繁殖 |
担当機関 |
秋田県農業試験場 |
研究期間 |
1990~1992 |
研究担当者 |
|
発行年度 |
1991 |
成果の内容・特徴 |
- 技術・情報の内容及び特徴
- 球芽は5月中旬(開花始期)頃から発生し、BA処理で1茎当たり約40~110個、KT-30処理で
約230~350個の球芽が得られた。また、1個当たりの球芽重はBA処理で50~100ppm、 KT-30処理では10ppmが優った(表1)。
- 散布濃度は球芽の形態からみて、BA処理で200ppmが上限であり、KT-30処理では
10ppm以下が適当であった(表1)。
- 1茎当たりの子球数はBA処理では約45~110個となり、KT-30処理では約130~300個と
なった(表2)。
- 1個当たりの子球重はBA処理では約0.3~1.1gとなり、50~100ppmで優った。また、
KT-30処理では年次変動が多少認められるが、0.05~0.26gとなり10ppmで優った (表2)。
- 球根収量からみて、実用的な散布濃度はBAが50~100ppm、KT-30で5~10ppmである。
- 技術・情報の適用効果
- 茎ざし繁殖により球根の大量生産が可能となり、球芽形成の段階から出葉するので、
子球の肥大も容易である。また、リン片繁殖に比べ、土壌病害が伴いにくく ウイルスフリー球の増殖への利用も可能である。
- 球根養成栽培を導入することによって、効率的に自家生産球根が得られ、
種苗費(球根購入費)の節減につながる。
- 適用の範囲
県内全域
- 普及指導上の留意点
- 植物生育調節剤の散布時期は生育初期、生育中期、開花期の3時期とする。
- 茎ざし時期は6月下旬~7月上旬頃とする。
- 茎ざしの方法は茎を3~5節に切断し、最上位の葉身基部が地中にかくれる程度に赤玉+バ
ーミキュライト(5:5)へさし木する。
- 散布濃度を濃くしすぎると多芽現象を呈し、さし木後の子球重、子球数が少なくなる。
- パテント品種等については繁殖の対象としないこと。
|
図表1 |
 |
図表2 |
 |
カテゴリ |
繁殖性改善
品種
|