タイトル |
カーネーションの夏秋切り短期栽培における栽植密度 |
担当機関 |
秋田県農業試験場 |
研究期間 |
1990~1992 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1991 |
成果の内容・特徴 |
- 技術・情報の内容及び特徴
- 栽植密度の違いによる採花期への影響は、パラス、伊豆ピンク、ロミナ、マイコでは
みられなかった。タンガ、ライラック、ミリアム、レナ・スーパーでは、 43.7株/平方メートルに比べ密植ほど採花期が遅れる傾向を示した。
- 採花本数は、密植になるほど20~30本程度づつ多くなった。しかし、タンガ、
レナ・スーパー、ライラックでは51.4株/平方メートルと62.4株/平方メートルで 10本程度の差であった。
- パラス、ライラックでは、密植になるほど切花長の長い個体が多くなる傾向が
みられた。茎径は密植ほど細くなり、下垂度が大きくなる傾向がみられた。 切花品質では栽植密度の違いによる大きな差はなかった。
- 夏秋切り短期栽培における栽植密度は、実面積1平方メートル当たり50~60株程度
までの植え付けは可能と考えられる。ただし、平方メートル当たり60株では やや軟弱気味な生育となることから、平方メートル当たり50株程度がよい。
表1 採花状況及び切花形質
- 技術・情報の適用効果
- 1回の収穫で切り終わる短期栽培では、従来の作型より密植にしていも、切花品質は
低下せず収量も減少しないことから収益が安定する。
- 実面積1平方メートル当たりの好適栽植密度が明らかとなり、カーネーションの
短期栽培の安定生産が図られる。
- 適用の範囲
県内全域
- 普及指導上の留意点
- 良質苗を使用し、生育・開花揃いを良くする。
- 仕立方法は、1回摘心、3本仕立てとする。
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図表1 |
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カテゴリ |
カーネーション
なす
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