タイトル |
スターチス・シヌアータの抑制栽培法 |
担当機関 |
福島県農業試験場 |
研究期間 |
1989~1991 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1991 |
成果の内容・特徴 |
- 技術・情報の内容及び特徴
スターチス・シヌアータは、通常秋には種して、春から初夏にかけて切花生産が 行われている。そこで、春には種し高冷地育苗や、夜冷育苗を用いて秋に 切り花生産する作型を試みた結果、高い成果が得られた。
- 高冷地育苗は、標高840mの高冷地で、は種直後から60日間育苗し、平坦地に下ろして
定植した。
- 夜冷育苗は、は種直後より午後5時から翌朝8時30分(15時間30分)までを13度Cに設定した
暗黒の冷蔵庫に入れて、昼間は、自然状態で管理し60日間育苗した。
- 両育苗とも、箱には種し本葉2~3枚展開時に、2.5~3号のポリポットに仮植した。
- 定植圃場の施肥量は、チッソ、リンサン、カリとも1.5kg/aで、栽植密度は50*50cmの
2条植えとした。
- 品種は、低温要求量の少ない、極早生種を用いた。
表1 切花品質 図2 気温経過 - 技術・情報の適用効果
春には種して、高冷地育苗や夜冷育苗で人為的に幼苗を低温に遭遇させることにより、 9月、10月という品薄の時期に、株当り10本近くの切り花生産が可能となる (図1)。
- 適用の範囲
県内全域
- 普及指導上の留意点
- 高冷地育苗はその土地の気候を利用するため、育苗経費は安いが、気象条件の
不安定さがある。また、昼温25度C、夜温18度C以下の場所が理想であるため、 標高800m以上のところが必要である。
- 夜冷育苗は確実に低温に遭遇させることが出来るが、冷蔵庫からの出し入れや施設の
開閉に毎朝夕手間がかかる。
- 定植前よりハウスを遮熱寒冷紗で被覆し、反射マルチ等を用いて夏期の気温や地温の
上昇を押さえる。
- 収穫期後半は、灰色かび病が発生しやすいので換気に注意し、予防散布を徹底する。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
育苗
栽培技術
スターチス
施肥
品種
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