タイトル |
スィートコーンの収穫適期と収穫後の品質 |
担当機関 |
岩手県園芸試験場 |
研究期間 |
1990~1991 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1991 |
成果の内容・特徴 |
- 技術・情報の内容及び特徴
現在の主力品種であるパイカラー系品種の'ピーターコーン'を用いて、収穫適期、 収穫後の品質変化を主に、糖含量の変化から明らかにした。
- 収穫適期について
- 絹糸抽出後20~23日が糖含量が高く、食味がよく、収穫適期である
(表1)。
- 圃場におけるスィートコーンの温度は外気温とほぼ同じ日変化を行うので、
収穫時刻として、早朝が適している (図1)。
- 収穫後の品質変化について
- 収穫後の呼吸量が大きく、呼吸熱も高いので、滞積した場合、非常に高温になる
(図2)。
- 収穫後の糖含量の減少は高温下ほど大きい。しかし、10度C以下の低温でよく
保持される(表2)。
- 技術・情報の適用効果
収穫適期の具体的基準及び収穫後の品質低下を抑制する温度条件が明らかに されたことで、高品質・良食味のスィートコーンの生産・供給が可能になる。
- 適用の範囲
県内全域
- 普及指導上の留意点
- 絹糸抽出日は同一播種日であっても4~5日の幅を持つので、注意が必要である。
- 収穫後の品質保持技術の中心は予冷処理であるが、予冷開始時点での品温が低いほど、
予冷効果が高く、品質保持上好ましい。したがって、予冷庫搬入までの作業体系を 再点検し、予冷庫搬入までの時間短縮、予冷前の品温上昇の抑制に努めること。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
カラー
播種
品質保持
品種
未成熟とうもろこし
良食味
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