タイトル |
減圧脱気によるりんご漬の製造法 |
担当機関 |
東北農業試験場 |
研究期間 |
1989~1990 |
研究担当者 |
|
発行年度 |
1991 |
成果の内容・特徴 |
- 技術・情報の内容及び特徴
りんごを食塩溶液中で果肉が水浸状になるまで減圧脱気し、食塩の浸透を速め短期間で 製品化する方法である。
- 8%食塩溶液中にりんごを浸漬し、減圧30mmHgで5時間脱気後、この減圧処理溶液を用いて
本漬を行う。本漬に際し処理溶液の使用量はりんごと同量とする。
- 原料りんごは果肉硬度の高いふじ、国光、紅玉等が好適である
(図1)。
- 味覚、歯切れの点でりんご漬はホールでの製造が望ましい
(表1)。
- 技術・情報の適用効果
- 減圧処理溶液で本漬を行うため、従来のりんご漬に比べて食塩量が2分の1でよく、
製品化が1ヶ月以上短縮することができる。
- 減圧処理溶液に糖・酸の添加が容易であり、糖度・酸度の低いりんごにも利用が
可能である。とくに酸含量の低いりんごは減圧処理溶液に対して0.5%程度のクエン酸を 添加することにより味の向上が図られる。
- 適用の範囲
りんご生産地域
- 普及指導上の留意点
原料りんごは収穫後直ちに処理加工することが望ましい。
|
図表1 |
|
図表2 |
|
カテゴリ |
加工
りんご
|