タイトル |
青枯病抵抗性台木(BF興津101号、LS-89号)利用によるトマト萎ちょう病(レースJ2)の防除 |
担当機関 |
青森県農業試験場 |
研究期間 |
1991~1993 |
研究担当者 |
|
発行年度 |
1991 |
成果の内容・特徴 |
- 技術・情報の内容及び特徴
- トマト台木用品種「BF興津101号」及び「LS-89号」はトマト萎ちょう病菌
(レースJ2)の人工接種に対して、外観的発病は全く認められず、維管束の 褐変も全くないかまたは軽微で、この2品種は抵抗性品種と判断された。
- 「BF興津101号」または「LS-89号」を台木として、品種「桃太郎」を接ぎ木した苗を
人工汚染圃場に定植した結果、「桃太郎」自根苗では100%が発病(うち枯死株率83.3%) したのに対し、両品種に接ぎ木したものでは発病は全く認められず、極めて高い 防除効果が認められた。
- これら2品種はトマト萎ちょう病(レースJ2)の接ぎ木防除に有用であり、
青枯病の防除に実用化されてきたことと合わせて、実用性の高い台木用品種と判断 された。
表1 トマト萎ちょう病菌(レースJ2)の トマト各品種に対する病原性 表2 抵抗性台木利用によるトマト萎ちょう病 (レースJ2)防除 - 技術・情報の適用効果
萎ちょう病を効果的に防除できることによりトマトの安定生産が可能となる。
- 適用の範囲
東北全域(トマト萎ちょう病発生地域)
- 普及指導上の留意点
- 「BF興津101号」及び「LS-89号」ともTMV抵抗性遺伝子を有しないので、穂木品種は
TMV抵抗性遺伝子Tm-1を有するもののみが適する。
- 播種・育苗に用いる土壌は臭化メチルなどで必ず消毒して用いる。
- 防除効果は接ぎ木の方法によって左右されないので、任意の方法により接ぎ木する。
- 接ぎ木栽培では吸肥力が高まるので、肥培管理は周到に行う。特に基肥窒素は
極力抑え(地力に応じ3~5割減)、こまめに追肥を行う。
|
カテゴリ |
病害虫
青枯れ病
育苗
栽培技術
台木
接ぎ木
抵抗性
抵抗性遺伝子
抵抗性品種
トマト
播種
肥培管理
品種
防除
|