タイトル |
小豆種皮色の改善法と、豆・ソバ用コンバイン利用による収穫作業の省力化 |
担当機関 |
岩手県農試技術部 |
研究期間 |
1989~1991 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1991 |
成果の内容・特徴 |
- 技術・情報の内容及び特徴
- 小豆種皮色の改善法
- 播種適期内においては、晩播するにつれて小豆の種皮色の明度、彩度および色相の
各値が高くなり、外観的品質の向上につながる (図1)。
- 「ベニダイナゴン」では、開花から成熟までの平均気温と種皮色の間に有意な負の
相関が認められる(表1)。「ベニダイナゴン」の 種皮色は暗赤色に属するが、開花期から成熟期までの日平均気温の平均値が21度C 以下になるように作期を設定することにより、明度・彩度・色相ともに高くなる (図2)。
- 豆・ソバ用コンバイン利用による収穫作業の省力化
- 豆・ソバ用コンバインによる小豆の収穫作業速度は約0.40m/s、作業能率は10a当り
約35分であった。これは従来のビーンハーベスタ体系の約1/4である (表2、3)。
- 作業精度では、損失が約10%とビーンハーベスタ収穫に比べるとやや多いが、
損傷粒は0.3~1.5%少なく実用性が高い(表2)。
- 収穫は熟莢割合が80~90%以上に達してから行う。
- 収穫後は静置式乾燥機により通風乾燥する。
- 技術・情報の適用効果
- 従来の播種適期内で晩播することにより、「ベニダイナゴン」の種皮色を明るく
鮮やかなものに改善できる。
- 豆・ソバ用コンバインは、小豆の収穫作業に対しても適応性が高く、省力化が
期待できる。
- 適用の範囲
岩手県全域
- 普及指導上の留意点
- 小豆種皮色の改善法
晩播することにより個体当り着莢数が減少するので、収量を確保するため栽植本数を 2~3割増やす。
- 豆・ソバ用コンバイン利用による収穫作業の省力化
- 降雨後は子実水分が高く、乾燥段階でしわ粒の発生が多くなるので、刈り取時期の
天候に注意する。
- 倒伏している場合、追い刈りでは損失が多くなるので、向い刈りとする。
- 収穫・乾燥以外の作業は大豆機械化体系で対応できる。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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図表5 |
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カテゴリ |
乾燥
機械化体系
省力化
しわ粒
そば
大豆
播種
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