タイトル |
アカモク養殖技術開発 |
担当機関 |
新潟県水産海洋研究所 |
研究期間 |
2007~2008 |
研究担当者 |
唐木沢秀之
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発行年度 |
2009 |
要約 |
新潟県佐渡市を中心に食用として利用されているアカモク(地域名ナガモ)の養殖技術を開発した。佐渡市で従前より行われているワカメ養殖の施設を使用できるため初期投資が少なく、またワカメ養殖より高い収益を見込むことができる。
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背景・ねらい |
アカモク(Sargassum horneri)は新潟県内の磯に通常生育する海藻である。特に佐渡においては「ナガモ」と呼ばれて汁物の具や酢の物等で利用されており、地域特産物となっている。近年の健康ブームで佐渡以外でも需要が高まっているが、生産量は豊不漁の差が大きく安定供給のための養殖技術の開発が求められている。
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成果の内容・特徴 |
- ワカメ養殖施設を使用する養殖方法であるため、初期投資が少ない。(図1)
- ワカメ養殖の収益(施設1mあたり500~600円)より、高い収益を見込むことができる。(H20年度実績では、施設1mあたり約1,300円相当を収穫)
- 受精卵から幼体までの種苗生産期と、幼体を天然海域に垂下する海面養殖期の2段階で養殖する。
- 受精卵の段階でクレモナ糸(φ2mm)とFRP板に付着させた種苗、また生育した幼体をカキ養殖連縄(φ8mm)に挟み込んだ種苗を養殖に用いることができる。(図2)
- 海面養殖の水深を2mと10mで比較した結果、水深2mで高成長を示した。
- 沖出し時期に大型の種苗ほど、収穫期までに大きく成長する傾向がある。(図3)
- 新潟県佐渡市においては、11月が天然海域に種苗を出す時期として望ましい。(図4)
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成果の活用面・留意点 |
冬季の天然海域に垂下するため、風浪に耐える施設を有する必要がある。(ワカメ養殖で代用可能)
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
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