| タイトル |
アサリ稚貝の定着を促進する海底境界層の物理環境の解明 |
| 担当機関 |
(独)水産総合研究センター 水産工学研究所 |
| 研究期間 |
2006~2008 |
| 研究担当者 |
桑原久実
齊藤 肇
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| 発行年度 |
2009 |
| 要約 |
アサリ稚貝の安定した生育場を造成するための基礎的な物理環境条件の提示を早急に行うため、現地調査や水槽実験によって、アサリ稚貝が定着あるいは移動する流動、底質、地形等の物理環境条件を見出すとともに、各種の方策による海底面の安定化とアサリ稚貝の定着効果を評価することにより、アサリ稚貝の定着を促進し種場を造成するための水産土木工学的な設計条件を含むガイドラインを作成した。
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| 背景・ねらい |
我が国におけるアサリの生産が回復しない原因は、第一に全国の多くのアサリ漁場において稚貝の発生が少ないことにあり、稚貝発生量を増やすことが緊急の課題である。稚貝の天然発生を促進するために覆砂や網掛け、柵立てなど種々の方策が試みられてきたが、これらのほとんどは海底面の砂の移動を抑えアサリ稚貝を物理的に安定した環境下に置くことを意図したものである。しかしながら、海底面の形状、底質や流動環境とアサリ稚貝の定着との関係が明らかになっていないため、設計条件の基準化や事例の成否の原因究明が不十分となっている。そこで本研究では、現地調査や水槽実験によって、アサリ稚貝が定着あるいは移動する流動、底質、地形等の物理環境条件を見出すとともに、各種の方策による海底面の安定化とアサリ稚貝の定着に対する効果を評価することにより、アサリ稚貝の定着を促進し種場を造成するための水産土木工学的なガイドラインを提示する。
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| 成果の内容・特徴 |
- 海底の砂を動かす波の力が強いためにアサリ稚貝が定着できない干潟では、砕石散布、貝殻散布、網掛けや波よけ支柱を用いて、海底に対する流れの影響をゆるやかにすることによって、アサリ稚貝が多くなることを明らかにした。
- 海底での稚貝の移動させられやすさを比較することを目的として水槽実験を行い(図1)、調査方法とデータ解析ツールを都道府県等の水産研究者が利用できるようにまとめた(図2)。
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| 成果の活用面・留意点 |
- 稚貝の定着を促進するために用いる方法と場所を、漁場での流れや地形の特性に応じて適切に選択できる。
- 波・流れと稚貝との関係についての研究成果は、アサリ以外の二枚貝にも活用できる。
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| カテゴリ |
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