すす紋病抵抗性の強いサイレージ用トウモロコシ新品種「きよら」

タイトル すす紋病抵抗性の強いサイレージ用トウモロコシ新品種「きよら」
担当機関 (独)農業・食品産業技術総合研究機構 北海道農業研究センター
研究期間 2004~2010
研究担当者 濃沼圭一
三木一嘉
榎 宏征
伊東栄作
斎藤修平
玉置宏之
吉田昌幸
寺見 裕
飯田憲司
発行年度 2010
要約 「きよら」は、熟期が“中生の早”に属し、すす紋病抵抗性が極強で、初期生育に優れる。収量性や耐倒伏性は、同熟期の普及品種「ブリザック」と同程度である。
キーワード トウモロコシ、サイレージ、品種、すす紋病、初期生育、飼料作物育種
背景・ねらい 近年の濃厚飼料価格の高騰もあり、高栄養で多収な自給粗飼料であるサイレージ用トウモロコシの重要性はますます高まっている。一方、道東を中心にすす紋病が多発傾向にあり、収量や飼料品質への影響も懸念されることから、本病抵抗性の強い品種が求められている。そこで、すす紋病抵抗性の強い品種を育成する。
成果の内容・特徴
  1. 「きよら」は、Ho112×Ho100の単交雑一代雑種である(図1)。
  2. 熟期は “中生の早”に属する。「ブリザック」に比べ、絹糸抽出期は同日で、収穫時の乾物率はやや高い(表1)。
  3. 発芽期は「ブリザック」より1日早く、初期生育は「ブリザック」より優れる(表1)。
  4. 耐倒伏性は「ブリザック」並である(表1)。
  5. 稈長は「ブリザック」よりやや低く、着雌穂高は「ブリザック」並である(表1)。
  6. 乾物総重、TDN収量および乾雌穂重割合は、いずれも「ブリザック」並である(表1)。
  7. すす紋病抵抗性は“極強”で、抵抗性の基準品種「キタユタカ」より強く「ブリザック」よりやや強い(図2)。
  8. 耐冷性は“やや強”~“強”で、“強”の「ぱぴりか」に比べてやや弱いが「ブリザック」よりやや強い(表2)。
成果の活用面・留意点
  1. 適地は、北海道の道央北部、十勝中部および網走内陸部の気象条件が良好な地域。
  2. 普及見込み面積は800haである。
  3. 種子の供給開始は、2013年の予定である。
  4. 平成22年度北海道農業試験会議(成績会議)における課題名および区分とうもろこし(サイレージ用)新品種候補「北交70号」(普及奨励)
図表1 234632-1.png
図表2 234632-2.png
図表3 234632-3.png
図表4 234632-4.png
カテゴリ 育種 飼料作物 新品種 抵抗性 とうもろこし トウモロコシサイレージ 品種

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