| タイトル | 北海道太平洋沿岸域における海面クロロフィル濃度の季節変動と海洋環境との関係 |
|---|---|
| 担当機関 | (独)水産総合研究センター 北海道区水産研究所 |
| 研究期間 | 2006~2010 |
| 研究担当者 |
日下 彰 亀田卓彦 葛西広海 |
| 発行年度 | 2010 |
| 要約 | 衛星リモートセンシングによる海面クロロフィル濃度データを用いて、北海道太平洋沿岸域のクロロフィル濃度を面的に捉え、これと調査船調査で得られた海洋環境との関係を調べた。その結果、襟裳岬より東側海域で西側よりも濃度が高く、とりわけ襟裳岬~釧路沖までの海域で著しく濃度が高い傾向がみられた。この原因として、この海域にみられる春先の低塩分水が影響していることが示唆された。 |
| 背景・ねらい | 北海道太平洋沿岸域は生物生産が高く、スケトウダラをはじめ多くの魚種が漁獲される水産上重要な海域である。この高い生物生産を支えるのは植物プランクトンによる基礎生産であるが、その指標であるクロロフィル濃度は、北海道東部の厚岸沖では3月に増え始め4月にピークとなる顕著な季節変動を示す。しかし、北海道太平洋沿岸域は東西に広く、沿岸親潮水や宗谷暖流変質水などが入り交じり複雑な海洋構造を呈するため、クロロフィル濃度の季節変動は厚岸沖と同じとは限らない。そこで本研究では、1990年代後半から登場した衛星リモートセンシングによる海面クロロフィル濃度データを用いて、北海道太平洋沿岸域のクロロフィル濃度の時空間分布を把握した。また、これと同海域における調査船調査で得られた海洋環境データを比較し、クロロフィル濃度分布と水塊構造との関係を調べた。 |
| 成果の内容・特徴 | 海面クロロフィル濃度は3月になると海域全体で徐々に増え始め、4月になると大幅な上昇がみられた。襟裳岬より東側海域で西側より濃度が高い傾向があり、とりわけ襟裳岬~釧路沖までの海域で著しく濃度が高く、8μg/l以上になる海域もみられた(図1)。北海道太平洋沿岸域にはこの時期に低温低塩分水で特徴付けられる沿岸親潮水が分布するが、塩分分布の4月の月平均場をみると、とりわけ襟裳岬~釧路沖では、釧路沖以東の海域と比較して著しく低塩分になる傾向がみられており(図2)、この低塩分水がこの海域における4月の著しく高い海面クロロフィル濃度の分布に関わっている可能性が示唆された。 |
| 成果の活用面・留意点 |
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| 図表1 | ![]() |
| 図表2 | ![]() |
| カテゴリ | 環境データ 季節変動 モニタリング リモートセンシング |
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