カタクチイワシシラスの成長における季節変化

タイトル カタクチイワシシラスの成長における季節変化
担当機関 和歌山県農林水産総合技術センター
研究期間 2006~2009
研究担当者 安江尚孝
発行年度 2010
要約 紀伊半島西岸海域において、カタクチイワシシラスの成長速度を周年にわたって調べた。その結果、成長速度は1日あたり約0.3mmから0.8mmの範囲で変動し、水温が高い時期に速いことが明らかとなった。
背景・ねらい カタクチイワシシラスは和歌山県 (図1)の船びき網漁業の主要対象種であり、本県漁業者は地先に来遊したシラスのみを利用する。当試験場では魚体が小さい場合や漁獲量が少ないと予測された場合には成長を待って漁獲することを推奨している。本研究では、来遊したシラスを有効に利用することを目的に、成長の季節変化を調べた。
成果の内容・特徴
  1. 内域における成長速度は1日あたり約0.3mm (1月)から0.7mm (10月)の範囲であり、外域における成長速度は1日あたり約0.4mm (1月)から0.8mm (8月)であった (図2)。
  2. 内域と外域における成長速度の季節変化は類似していた (図2)。
  3. 成長速度の季節変化は水温の季節変化と関係しており、成長速度は水温が高い方が速かった (図3)。
成果の活用面・留意点 漁場に来遊したカタクチイワシシラスの魚体が小さい場合は、水温 (季節)を考慮して休漁期間を決定する必要がある。
図表1 234943-1.png
図表2 234943-2.png
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