七尾湾におけるトラフグ産卵場調査

タイトル 七尾湾におけるトラフグ産卵場調査
担当機関 石川県水産総合センター
研究期間 2009~2011
研究担当者 宇野勝利
勝山茂明
仙北屋圭
発行年度 2010
要約 七尾湾は親魚の漁獲実態からトラフグの産卵場と推定されてきた。卵の採集等により確認されたことがなかった。今回、ソリネット曳網で産着卵の採集を行った結果、トラフグ産卵場確認されるとともに、産卵の時期や水温、底質等の条件も明らかになった。
背景・ねらい 七尾湾はトラフグ親魚の漁獲実態から産卵場と推定されてきた。そこで、卵の採集等により産卵場の有無や場所を確認し、産卵の時期等を明らかにすることで、産卵場の保護等による資源管理方策を検討し、資源増大に結びつける。
成果の内容・特徴 トラフグ産卵親魚が漁獲される七尾北湾海域で、平成21・22年にソリネット(図1)を曳網し、5月中旬~6月下旬に産着卵を採集した。採集した産着卵は孵化・育成試験、DNA分析(独立行政法人水産総合研究センターに依頼)によりトラフグ卵と確認した。採集量は0.4~1,101粒/平方メートルであった。採集時の海水温は、12.9~16.2℃であり、12℃を超えてから産着卵が採集された(図2)。採集場所の底質は、七尾北湾海域では比較的荒い直径0.5mm以上の砂が混じる砂質であった。採集した場所の水深は20m前後で、七尾北湾でも比較的浅い瀬に当たる場所であり、比較的狭い範囲に限られていた(図3)。
成果の活用面・留意点 産卵の時期や産卵場の範囲を特定し、産卵場の保護等の管理方法を検討してトラフグ資源の増大に結びつける。
図表1 234954-1.png
図表2 234954-2.png
図表3 234954-3.png
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