タイトル |
Webページ開設農業者が求める情報 |
担当機関 |
三重県科学技術振興センター農業技術センター |
研究期間 |
1997~1999 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1999 |
要約 |
Webページを開設する農業者にとってWebページは簡易に情報を取得する情報源として位置づけられ、「新技術・新品種に対する情報」や「消費者・販売者・農業者間のネットワーク情報」に対する要求が強い。
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背景・ねらい |
農業関係試験研究機関は公的機関として受益者である農業者に対して研究活動内容の積極的な説明責任の必要性と農業者の農業情報への要求に対して、急速に普及するインターネットを活用した情報提供が重要となっている。そこでWeb上の農業情報に対して関心を持っていると考えられるWebページを開設する農業者に対して意識調査を行うことにより、情報チャネルとしてのWebページの位置づけを行うとともに、そこにどのような種類の農業情報を求めるのかを明らかにする。
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成果の内容・特徴 |
- 検索エンジンを用いて抽出した全国のWebページを開設する農業者531に対し電子メールにより調査設問を送信し、199の有効回答(有効回答率37.5%)を得た。回答者の特性としてインターネットへの接続経験年数は「1年未満」(23.4%)、「2年以上3年未満」(30.1%)、「3年以上」(46.4%)であり、接続頻度も84.9%が「毎日」と答えることから、回答者にとってインターネットの利用は定着していることがうかがえる。年齢層は30~40歳代が中心(77.4%)である。産直は78.9%、Web産直は67.7%で取り組まれている。(表1)
- 農業情報源としてのWebページの特徴を明確にするため、各種情報源をアンケートデータを用いて主成分分析を行うと、「農業関係の専門情報量」(主成分1)、「情報を受け取る生産者側への情報内容適合性(双方向性・一方向性)」(主成分2)、「情報内容の堅実性・簡易性」(主成分3)に関する主成分が見いだされ、Webページは堅実性よりも簡易に情報を取得するグループの代表的情報源であることが明らかとなった。(図1)
- Webページ上で提供される農業情報に対する要求度は、生産支援に関する情報では「新技術・新品種」に関する情報に対して強く、次いで「気象」「有機栽培」に関する情報となる。また営農支援に関する情報では「関係する情報のURLデータベース(リンク集)」つまり消費者・販売者・農業者間のネットワーク情報に対して強い要求があり、次いで「消費者調査」「市況」に関する情報に対してニーズがある。(図2)
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成果の活用面・留意点 |
- 農業情報の提示項目は概念的なものであり、要求度の高い項目についてより具体的な内容を明らかにする必要がある。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
有機栽培
新品種
データベース
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