タイトル |
ウメ果実に食入したアカマダラケシキスイの物理的な除去法 |
担当機関 |
和歌山農総セ |
研究期間 |
2005~2007 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2008 |
要約 |
ウメ収穫果実を水に45分以上1時間以内浸漬処理すると食入したアカマダラケシキスイ幼虫を物理的に除去でき、一次加工後の果実品質にも影響しない。また、大型浸漬槽と収穫コンテナを用いた大量処理も可能である。
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キーワード |
ウメ、アカマダラケシキスイ、物理的防除、水浸漬
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背景・ねらい |
近年、梅干しへのアカマダラケシキスイ幼虫の食入(図1)による消費者のクレームが増加傾向にある。梅干しは健康食品のイメージが強いため、化学農薬を用いない物理的防除法が望ましい。そこで、水浸漬処理によるアカマダラケシキスイ幼虫の除去法を開発する。
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成果の内容・特徴 |
- ウメ収穫果の水浸漬処理によるアカマダラケシキスイ幼虫の離脱率は、10分浸漬では61%と低いが、30分では91%、45~60分では98%の幼虫が除去できる(表1)。
- 水浸漬処理による果実の破損果率は、1時間の浸漬では4%と低く、無浸漬とほぼ同等であるが、2時間で16%と高くなり、浸漬時間が長くなるほど破損果率は上昇する(表2)。
- 大型浸漬槽を用いた収穫コンテナ3段積みの大量浸漬(図1)において、各段の水深の違いによる幼虫離脱率への影響はみられず、いずれの段も約97%以上である(表3)。
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成果の活用面・留意点 |
- 浸漬時間が1時間を超えると果実の破損率が上がるため、浸漬状態で放置しない。
- 幼虫食入被害を回避するため水浸漬処理以前の対策として、まず、成虫発生がみられる5月中旬(収穫期前)から収穫期にかけて落下による傷果や腐敗果を除去し、ほ場衛生を徹底する。また、収穫間隔を1日以内とすることにより、収穫果実へのケシキスイ幼虫の食入率を下げる事が肝要である。
- 食品衛生上、浸漬前の水槽やタンク等は洗浄しておき、浸漬には水道水を用いる
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
病害虫
うめ
加工
農薬
防除
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