タイトル |
ブドウ穂軸への水分補給処理による収穫果実の鮮度保持 |
担当機関 |
岡山農総セ |
研究期間 |
2008~2008 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2008 |
要約 |
市販のバイアル容器を利用して収穫後のブドウ穂軸に水分を補給することにより、果実重の減耗および穂軸の褐変が抑制でき鮮度保持に有効である。
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キーワード |
ブドウ、鮮度保持、バイアル容器、輸出
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背景・ねらい |
ブドウの海外輸出では、収穫から販売までの所要日数が多いため、果実重の減耗による穂軸の褐変、脱粒が問題である。そこで、ブドウ穂軸への水分補給処理による輸送期間中の鮮度保持効果を検討する。
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成果の内容・特徴 |
- 箱詰め時に水道水を入れたプラスチック製のバイアル容器にブドウ穂軸を挿入して取り付ける(図1)。
- バイアル容器を取り付けると収穫後の小果梗および穂軸の褐変が遅く、脱粒しにくい。水分補給量が5mlの場合、収穫約7日後まで鮮度低下を抑制できる(図2、3)。
- 水分補給処理による鮮度保持効果は水量が多いほど大きく、8mlで収穫約9日後、18mlで収穫約12日後までとなる(データ省略)。
- 「ピオーネ」果実に水分補給量5mlのバイアル容器を取り付けてバンコク(成田経由)への輸送試験を行ったところ、果実重の減耗が少なく小果梗および穂軸の褐変抑制効果が顕著である(表1)。
- 水分補給処理による品質(糖度、果粒重、食味等)への影響は認められない。
- 果房を12日間室温に放置した状態では、水分補給処理によるカビ等の発生は認められない。
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成果の活用面・留意点 |
- 本技術は、輸出などの長時間の輸送を行う場合に適用できる。
- 収穫時期や収穫後の温度条件により鮮度保持期間は異なる。
- 水分補給処理の水量が多いほど鮮度保持効果は大きい。
- バイアル容器は切り花用の鮮度保持容器(約10円)として使用されている。
- バイアル容器は容器内の水が漏れ出ないように取り付ける。
- バイアル容器を取り付けるには穂軸部分を8cm以上残して箱詰めするのが望ましい。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
ぶどう
輸出
輸送
良食味
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