タイトル | ソリ付き桁網によるホッコクアカエビ分布量調査 |
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担当機関 | 石川県水産総合センター |
研究期間 | 2008 |
研究担当者 |
西田 剛 四方崇文 |
発行年度 | 2011 |
要約 | ホッコクアカエビは日本海沿岸の道府県で漁獲される主要な水産資源の1つである。本種の分布量を高い精度で把握することは資源の維持・増大に寄与すると考えられることから、定量性の高いソリ付き桁網による分布量調査を行った。この結果、漁獲加入前の卓越年級群を確認するなど、本種の分布傾向の把握に成功した。 |
背景・ねらい | ホッコクアカエビは日本海沿岸で主に沖合底びき網漁業、小型底びき網漁業、かご網漁業によって漁獲されており、県別では石川県の漁獲量が最も多い。本調査によりホッコクアカエビの資源動向を高い精度で把握することにより、本種の適切な漁獲を維持し、資源の維持・増大に結びつける。 |
成果の内容・特徴 | 調査は金沢沖の水深400~500mの海域で実施した。縦150cm×横220cmのソリ付き金属枠に長さ10m(目合16節)の袋網を取り付けたソリ付き桁網を1ノットで30分間曵網し、入網したホッコクアカエビの尾数および頭胸甲長を測定した。調査の結果、2009年8月に頭胸甲長11mm付近にみられた2008年生まれの卓越年級群は、2011年8月に頭胸甲長19mm付近と漁獲サイズにまで成長していることが確認された。さらに、2011年8月の調査では頭胸甲長10mm付近に2010年生まれの新たな卓越年級群が確認され、これらは2008年生まれの卓越年級群に比べて分布密度が約10倍と高いことから2013年秋以降の漁獲増大が期待された。 |
成果の活用面・留意点 | 底びき網による分布量調査よりも定量性に優れていることからデータの信頼性が高く、さらに漁獲加入前の稚エビ(1歳以降)の分布傾向を把握できることから、高い精度での資源評価が可能となる。 |
図表1 | |
研究内容 | http://fra-seika.fra.affrc.go.jp/~dbmngr/cgi-bin/search/search_detail.cgi?RESULT_ID=3409&YEAR=2011 |
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