| タイトル | 閉鎖循環システムを組み込んだS型ワムシの連続培養 |
|---|---|
| 担当機関 | (独)水産総合研究センター 瀬戸内海区水産研究所 |
| 研究期間 | 2010~2010 |
| 研究担当者 |
森田哲男 今井 正 山本義久 小磯雅彦 手塚信弘 |
| 発行年度 | 2011 |
| 要約 | ワムシ由来で生じる仔稚魚の疾病防除や培養排水による環境負荷軽減を目的に、閉鎖循環システムを組み込んだ実水量2.9KLの新たな培養システムを構築し、その効果を調べた。培養水は塩分25psuで維持し、濃縮クロレラを5L/日で与えて24~28日間の培養実験を3回実施した。その結果、S型ワムシの新たな連続培養では、培養中の水質は安定し、収穫量も平均17~18億個体/日と高く安定していた。 |
| 背景・ねらい | 魚介類種苗生産の初期餌料として不可欠なワムシは、マニュアル等の体系的な知識に基づく大量培養手法がほぼ確立した。しかし、培養は開放系で行われるため、ワムシの細菌叢に起因する培養不調や種苗生産過程においてワムシ由来の細菌性疾病等が生じる事例がみられるばかりでなく、大量の有機物を含んだ培養廃水による環境負荷の問題が懸念されている。そのため、ワムシ培養では廃水を出さない新たな培養方法の開発が必須で、閉鎖循環式培養手法の開発が望まれている。本研究では閉鎖循環式のワムシ連続培養の可能性を検討するため、閉鎖循環システムを組み込んだ連続培養システム(以下、システム)のプロトタイプの開発とそのシステムを用いた連続培養試験を実施し、収穫量及び水質の変化を調査する。 |
| 成果の内容・特徴 | システム開発として、ワムシ培養方法の主流となっている従来の粗放連続培養方式に、生物ろ過装置と泡沫分離装置を備えた培養水の浄化装置を組み込み、プロトタイプのシステムを試作した(図1)。本システムを用いて安定した連続培養が可能であるかどうかを明らかにするために、24~28日間の閉鎖循環式連続培養試験を3回行い、その培養水の水質の変化とワムシの収穫量を調査した。 3回の上記の培養試験の全ての事例で、ワムシの増殖を阻害する非解離アンモニアを1.5 mg/L以下に維持することができた(図2)。また、平均17~18億個体/日/KLのワムシを収穫できており、当所で最近実施した従来の粗放連続培養方式(6事例)の平均収穫量7億個体/日/KLと比較しても効率的であった(図3)。これらのことから、閉鎖循環システムを組み込んだワムシの連続培養は良好な環境をコントロールすることが可能であり、安定的に高い収穫量が得られる有望な培養方法と考えられた。 |
| 成果の活用面・留意点 |
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| 図表1 | ![]() |
| 図表2 | ![]() |
| 図表3 | ![]() |
| 研究内容 | http://fra-seika.fra.affrc.go.jp/~dbmngr/cgi-bin/search/search_detail.cgi?RESULT_ID=3235&YEAR=2011 |
| カテゴリ | 病害虫 コスト 防除 |
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