我が国食品企業の国際化――即席めん企業のパイオニア,日清食品――

タイトル 我が国食品企業の国際化――即席めん企業のパイオニア,日清食品――
担当機関 農業総合研究所
研究期間 1993~1995
研究担当者
発行年度 1993
要約 わが国食品企業は、円高経済への移行、農産物輸入の自由化などを背景に海外生産に乗り出し始めているが、なかでも積極的なのが大手即席めんメーカーの日精食品で、冷凍食品を含めるとアメリカ、アジア諸国など7か国の16工場で生産している。
背景・ねらい わが国食品企業のなかでは、とりわけ1970年代初めから海外生産
に積極的に取り組んでいる大手即席めんメーカーの日精食品をケー
ススタディとして取り上げて、わが国食品企業の国際化の特徴、あ
り方、問題点などについて提示することにある。
成果の内容・特徴
  1. 即席めんは、1958年に日精食品によって開発されたが、厳しい企
    業間戦争により撤退した企業も多く、現在では大手5社による寡占
    市場を形成している。なかでも最大のシェアを維持しているのが日
    精食品である。
    (表1)
  2. 即席めんの消費は、現在では年間40数億食に達している。とりわ
    け重要なのは1970年代以降の容器めん開発を背景とした増加で、
    いまやそれは袋入りめんの消費を上回り、ある意味ではわが国の食
    生活の形態にも影響を及ぼすまでになっている。
  3. 即席めん消費の増加によって、それまで停滞気味であったわが国の
    小麦粉の需要も増加することになった。即席めん用の小麦粉は197
    0年代半ばには乾めん用を上回り、年間30万トン台に乗せるまでに
    なったが、ここ数年再び伸び悩みをみせつつある。
  4. 生産の増加に伴って輸出にも力を注ぐことになり、一時は80か国
    に輸出されたが、1970年代以降の円高及び海外生産の開始によっ
    て落ち込んでしまい、現在はピーク時の半分以下になってしまった
    。主要輸出市場は香港、アメリカ、台湾などである。
    (表2)
  5. 海外における著しい需要の拡大を背景に、1970年代以降アメリカ
    、アジア、EC諸国などで生産に乗り出すことになり、即席めんの
    海外生産は大幅に進展することになった
    (表3)。しかも明星食品、東洋水産、エースコックなども海外生産に乗り
    出し始めた。ただ現地企業などとの競争が厳しく、すべての経営が
    順調であるとはいえない。
成果の活用面・留意点 これから国際化を進めようとしているわが国食品企業に対して、そ
の先進的な事例として多くの情報を提供したと考えられる。ただこ
うした成功の事例ばかりでなく、期待された果実が得られず撤退を
余儀なくされた事例もある。
図表1 228304-1.gif
図表2 228304-2.gif
図表3 228304-3.gif
カテゴリ 経営管理 小麦 輸出

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