沿岸漁船の燃料消費の見える化システム

タイトル 沿岸漁船の燃料消費の見える化システム
担当機関 (独)水産総合研究センター 水産工学研究所
研究期間 2011~2015
研究担当者 長谷川勝男
溝口弘泰
発行年度 2011
要約 漁船漁業の省エネルギー化に向けて、操業時にリアルタイムで燃油消費量を運航者に可視化して示す見える化システムを開発した。漁船航行時の燃料消費の瞬時値を計測し、リアルタイム情報として燃料消費を運航者に可視化するシステム構成であり、運航者は主機関の燃料消費量がバーグラフ等で把握でき、経済速度を指向するツールとして、有効であることを検証した。
背景・ねらい これまで漁船漁業では、燃油コストが大きくその削減が必要であることは認識されてきた。しかし、漁業種類によって燃油消費特性は異なり、当該漁業にとって有効な燃油消費の削減方策は必ずしも明確ではない。特に、浮き魚資源を対象とする漁船漁業では、資源豊度と魚価に影響されて水揚げ金額は不安定となりやすい。このため、経費削減よりも漁獲量(水揚げ金額)を重視する操業戦略が根強く、採算性を重視する戦略への転換が難しい。漁船漁業の省エネルギー化が模索されるなか、操業時にリアルタイムで燃油消費量を運航者に可視化して示すことで、燃油コストの削減を指向する意識が醸成するものと期待される。
成果の内容・特徴 漁船の燃料消費見える化システムは、主機関燃料系の燃油流量検出器、機関回転数検出器、GPS受信機とこれらの情報処理を行うパソコンから構成される。パソコン画面には、船速、機関回転数、主機関燃料消費量等の瞬時情報が表示される。また、積算の燃料消費量や1マイル当たりの燃料消費量も表示させることで、操業に伴う燃油使用量のリアルタイムでの把握が可能となる。
成果の活用面・留意点 燃料消費見える化システムは試作機であり、漁船での検証を重ね、実用機に改良していく予定である。現在は、パソコンベースのため、立ち上げ操作等もあり、漁業者にとって使う勝手が課題である。今後、低コスト化も含め普及を目指したシステム構成としたい。
図表1 235441-1.png
図表2 235441-2.png
図表3 235441-3.png
図表4 235441-4.png
研究内容 http://fra-seika.fra.affrc.go.jp/~dbmngr/cgi-bin/search/search_detail.cgi?RESULT_ID=3379&YEAR=2011
カテゴリ コスト GPS 省エネ・低コスト化 低コスト

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