外洋変動を反映させた沿岸流動・低次生態系モデルの開発

タイトル 外洋変動を反映させた沿岸流動・低次生態系モデルの開発
担当機関 (独)水産総合研究センター 水産工学研究所
研究期間 2008~2010
研究担当者 中山哲嚴
八木 宏
発行年度 2011
要約 沿岸域の生産構造の基礎をなす流動を評価・予測するには、外洋の流動モデルに加えて、より高分解能で、気象・河川等情報及びこれらに伴う物理現象の組み込みが必要になる。本課題では外洋との相互干渉を考慮しつつ、外洋影響、河川水影響が複雑に絡み合い、干潟等のある半閉鎖性海域である瀬戸内海全域を対象として、より高分解能で高精度な流動モデルの開発を行った。
背景・ねらい 沿岸域は多様性に富み、生産性が高く、漁業生産上重要な領域である。多様な生態系の形成において、基本的で重要な環境条件として、流動が上げられる。地形が複雑であること、河川による陸水・土砂流入があること、波浪の影響が強いこと、外洋からの影響があることから、沿岸域の流動は複雑である。また、干潟などの干潮部を有していることも特徴の一つである。従って、沿岸域の生産構造の基礎をなす流動を評価・予測するには、外洋の流動モデルに加えて、より高分解能で、気象・河川等情報及びこれらに伴う物理現象の組み込みが必要になる。本課題では外洋との相互干渉を考慮しつつ、外洋影響、河川水影響が複雑に絡み合い、干潟等のある半閉鎖性海域である瀬戸内海全域を対象として、より高分解能で高精度な流動モデルの開発を行った。
成果の内容・特徴
  1. 瀬戸内海全域での流動モデル開発・改良:当研究所でPOMを基本として開発してきた流動・低次生産モデルを利用し、外洋影響等諸条件をシステマチックに入力し、準リアルタイムの計算が可能となる実用的なモデル構築を行った。
  2. 沿岸部シミュレーションの高分解能・高精度化:複雑な島嶼部、海峡部や干潟上の流れ、水質変動を評価するために、高分解能・高精度化を行った。手法としては、瀬戸内海全領域モデルをベースに上記領域でより精度、分解能の高い結果をうるために多重ネスティング(2WAY)を用いた。干潟などの冠水・干出も考慮出来るモデルを開発した。
成果の活用面・留意点 本数値モデルを、貧酸素水塊の発達など沿岸域の水質環境の実態把握や予測、漁礁や増殖礁の適正配置、効率的な種苗放流などに利用することができる。
図表1 235442-1.gif
図表2 235442-2.gif
図表3 235442-3.gif
図表4 235442-4.gif
研究内容 http://fra-seika.fra.affrc.go.jp/~dbmngr/cgi-bin/search/search_detail.cgi?RESULT_ID=3385&YEAR=2011
カテゴリ なす

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる