タイトル | 簡易型カタクチイワシ頭方向揃え装置の開発と実用化の検討 |
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担当機関 | (独)水産総合研究センター 中央水産研究所 |
研究期間 | 2006~2010 |
研究担当者 |
小林正三 石田典子 |
発行年度 | 2011 |
要約 | カタクチイワシの魚体処理能力を向上させるために、魚体の整列を機械化することを目的として、簡易型の頭方向揃え装置を開発した。傾斜面に魚体を供給すると、魚体の重心が頭寄りにあること、および傾斜面と接触面積が大きい尾鰭に働く摩擦力が大きいことにより、魚体は傾斜面を滑りながら次第に頭部が先になることを見出した。さらに、この機械を種々の魚体処理機に連結して実用化を試みた。 |
背景・ねらい | カタクチイワシ等の小魚は、魚体から頭と内臓を除去するの魚体処理に労力と時間を要する。特に魚体処理機への魚体供給が手作業で、魚の方向を揃えながら並べるため、これで処理速度が決まる。そこで、カタクチイワシを魚体処理装置に供給する作業量を減らすため、頭方向揃え装置の開発を検討した。 従来の魚体方向を揃える整列装置は、魚体の鱗が方向によって摩擦が異なることを利用したトラフ型が一般的で、凹凸面を備えた傾斜面のを振動させることによって、魚体を頭方向に移動させる。しかし、この方法は漁獲やその後の取り扱いで鱗が脱落しやすいカタクチイワシに適用することが難しく、鱗がなくても頭方向揃えが可能な方法を検討・開発した。さらに、頭方向揃え装置を壺抜き機やヘッドカッター連動式フィレマシンに接続する方法を検討した。 |
成果の内容・特徴 |
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成果の活用面・留意点 | 死後硬直で曲がっている、あるいは尾鰭が欠損している魚体は、頭方向が揃う確率が低くなるため、本装置は凍結・解凍原料に用いるのが望ましい。生鮮魚は死後硬直前あるいは解硬後に使用可能である。 |
図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
図表3 | ![]() |
研究内容 | http://fra-seika.fra.affrc.go.jp/~dbmngr/cgi-bin/search/search_detail.cgi?RESULT_ID=3331&YEAR=2011 |
カテゴリ | 機械化 |