ハマグリの垂下育成技術の開発

タイトル ハマグリの垂下育成技術の開発
担当機関 京都府農林水産技術センター海洋センター
研究期間 2009~2011
研究担当者 藤原正夢
発行年度 2012
要約 殻長30~60mmサイズのハマグリを9月より垂下方式により飼育したところ、肥満度は飼育開始後から徐々に上昇し、3~6月にはピークに達した。また、ハマグリの市場単価は夏~秋は低水準であるが、ひな祭りの頃を中心に高水準となった。したがって、秋に漁獲される身入りの悪い貝を高値が期待できる春に身入りの良い貝へ仕立てる、垂下方式によるハマグリの短期蓄養の可能性が明らかになった。
背景・ねらい 天然ハマグリの全国の漁獲量は近年では激減しており、国産ハマグリは貴重な種となっている。京都府では阿蘇海等で僅かに漁獲されていることから、ハマグリを安定的に生産する技術開発の一環として、現在京都府で独自の技術により生産を拡大しているトリガイの養殖方法に準じて、ハマグリの飼育試験を実施した。その結果、ハマグリの短期蓄養の事業化にとって有利な特長(肥満度が高い等)を持つ育成手法を開発した。
成果の内容・特徴
  • 飼育容器にはポリプロピレン製コンテナ(内寸50×32×深さ21cm)またはポリエチレン製網カゴ(内寸40×40×深さ20cm・網目0.5mm・針金フレーム入り)(図1)を使用した。容器の底にはアンスラサイト(粒径2~3mm)を厚さ約10cmに敷き、ハマグリを収容した後,容器上面に網蓋(目合2cm)をして、水深3m層で垂下飼育した。飼育容器と網蓋は1ヶ月毎に新しいものに交換した。飼育場所は阿蘇海内(水深10m)に設置した試験筏である。
  • 阿蘇海内で漁獲された殻長30~60mmのハマグリを用いて9月から翌年の9月まで垂下飼育を行った。ハマグリの成長速度は遅く、個体差が大きかったが、大きくなるものでは1年で1.5倍以上に成長した。9~12月は生残率が大きく低下するものの、12月から翌年の6月までの生残率は80%以上であった(図2)。
  • ハマグリの肥満度(軟体部重量/(殻長×殻高×殻幅)×105)は垂下開始時の9月に10であったものが、3~6月には17前後、最大では19となった(図3)。
  • ハマグリの市場単価は夏~秋は低水準であるが、ひな祭りの頃を中心に高水準となった。一方、阿蘇海のハマグリ漁は単価の安い初夏~秋を中心に行われていた(図4)。
成果の活用面・留意点 垂下方式により小型貝を大型貝に仕立てる養殖が可能である。しかし、養殖期間が長期になることから、秋に漁獲される身入りの悪い貝を、高値が期待できる春に向けて、身入りの良い貝へ仕立てる短期蓄養が有利と考えられる。
図表1 235485-1.jpg
図表2 235485-2.gif
図表3 235485-3.jpg
図表4 235485-4.gif
研究内容 http://fra-seika.fra.affrc.go.jp/~dbmngr/cgi-bin/search/search_detail.cgi?RESULT_ID=4133&YEAR=2012
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