山口県日本海魚類目録

タイトル 山口県日本海魚類目録
担当機関 山口県水産研究センター
研究期間 2008~2011
研究担当者 河野光久
土井啓行
堀 成夫
発行年度 2012
要約 山口県日本海域の魚類相とその変遷を明らかにするために、山口県日本海産魚類目録を作成した。その結果、これまで870種の魚類が確認され、出現種数は熱帯・亜熱帯性種を主体に1990年代から2000年代にかけて顕著に増加したことが明らかになった。
背景・ねらい 山口県水産研究センター、下関市立しものせき水族館及び萩博物館は、近年の山口県日本海域における海洋生物の出現状況の変化について共同研究を実施している。その一環として、山口県日本海域の魚類相とその変遷を明らかにするため、既往の文献及び3機関が所有する未発表資料を網羅的に整理して、山口県日本海産魚類目録を作成した。
成果の内容・特徴
  • これまで山口県日本海域で確認された魚類は39目197科870種にのぼることが明らかになった。
  • 日本海初記録種として、タイワンイトマキエイ、ニジアマダイ、ヒレナガカンパチ、オナガシマガツオ、ツキチョウチョウウオ、ツマジロモンガラ、カタボシイワシ、ホウズキ、クロホシフエダイの9種を記載した。
  • 出現種数を年代別にみると、1980年代までは1960年代を除き概ね200~300種の範囲で推移したが、1990年代には428種、2000年代には718種と大幅に増加した(表1)。
  • 生息域区分ごとの出現種数をみると、熱帯・亜熱帯性種が1980年代には65種、1990年代には130種、さらに2000年代には281種と顕著に増加していた(図1)。
  • 山口県日本海沖の水温(表層)は1990年代後半から顕著に上昇していたことから(図2)、水温の上昇が熱帯・亜熱帯性種の来遊を促進した可能性が示唆された。
成果の活用面・留意点 山口県日本海産魚類目録は魚類に関心のある人がだれでも参照できるよう、3機関のホームページに掲載した。本魚類目録は2010年までの資料に基づいたものであり、その後も出現種は少しずつ増加している。
図表1 235486-1.gif
図表2 235486-2.gif
図表3 235486-3.gif
研究内容 http://fra-seika.fra.affrc.go.jp/~dbmngr/cgi-bin/search/search_detail.cgi?RESULT_ID=4141&YEAR=2012
カテゴリ 亜熱帯

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