| タイトル | 人工飼育下におけるクエの成長と成熟特性の把握 |
|---|---|
| 担当機関 | (独)水産総合研究センター 西海区水産研究所 |
| 研究期間 | 2011 |
| 研究担当者 |
中川雅弘 堀田卓朗 吉田一範 津崎龍雄 征矢野清 山元啓資 |
| 発行年度 | 2012 |
| 要約 | 人工飼育下におけるクエの年齢(X)と全長(Y;cm)の間にはY=21.38ln(X)+16.308の関係式が得られ、1歳で約20cm、5歳で50cm、8歳で60cmに達する計算となった。一方、成熟個体の割合は年齢と共に増加し、2歳で成熟個体は認められなかったものの、3歳になると22.2%、6歳で全体の71.4%の個体が成熟する結果となった。この関係式からは概ね7歳で100%の個体が成熟すると推定された。 |
| 背景・ねらい | クエは本州中部以南から東シナ海まで分布し、沿岸域の岩礁域に生息する重要な漁獲対象種の一つである。本種資源の持続的利用を図るための基本情報として漁獲量のほかに、資源特性値である成長や成熟に関する知見が必要となる。しかし、本種におけるこれらの情報はほとんどない。そこで、年齢が特定されている人工魚を用いて、年齢と全長および成熟の関係を明らかにすることを目的として研究を実施した。 |
| 成果の内容・特徴 | 五島庁舎で生産された1~14歳のクエ484尾の全長を測定し、年齢と全長の関係を図1に示した。人工飼育下におけるクエの年齢(X)と全長(Y;cm)の間には、Y=21.38ln(X)+16.308の関係式が得られ(R2=0.9931)、1歳で約20cm、5歳で50cm、8歳で60cmに達する計算となった。一方、2~6歳のクエ99尾について、産卵期の6~7月に採取した生殖腺の組織学的観察を行い、生殖腺を周辺仁期、卵黄胞期、第三次卵黄球期および核移動期の4段階に分類した。卵黄胞期から核移動期に達している個体を成熟個体と見なすと、年齢と成熟個体の割合(Z;%)の間には、Z=0.4066X2+15.477X-32.337の関係式が得られた(R2=0.9194)。2歳では成熟個体は認められなかったものの、その割合は年齢と共に増加し、3歳で22.2%、6歳で全体の71.4%の個体が成熟する結果となった。この関係式からは概ね7歳で100%の個体が成熟すると考えられた。なお、雌性先熟である本種の成熟雄は6歳で初めて認められた。 |
| 成果の活用面・留意点 | 人工魚を利用することにより、これまで明らかにされていなかったクエの年齢と全長および成熟に関する知見が得られ、資源管理方策の提言に重要な要素である資源特性値の情報の一部が整った。ただし、現時点では天然魚の情報がないため、補完的な位置づけで利用しなければならないことに留意しておく必要がある。 |
| 図表1 | ![]() |
| 図表2 | ![]() |
| 研究内容 | http://fra-seika.fra.affrc.go.jp/~dbmngr/cgi-bin/search/search_detail.cgi?RESULT_ID=4142&YEAR=2012 |
| カテゴリ |
| 形式手法を用いた遺伝子ネットワーク解析手法に関する研究 |
| 有明海奥部海域における二枚貝類影響評価のための浮泥特性把握 |
| 高知県における天然ヒラメ稚魚の出現と分布 |