測器電子機器実験棟リニューアル

タイトル 測器電子機器実験棟リニューアル
担当機関 (独)水産総合研究センター 水産工学研究所
研究期間
研究担当者
発行年度 2012
要約 水産工学研究所の測器電子機器実験棟は、主に魚や動物プランクトンの音響反射実験で使用されてきた。建設後20年を経過し老朽化が進む中、2011年3月11日の東日本大震災では大きなダメージを被った。これを機に、水槽中での各種雑音の低減、台車と連動した魚の音響反射測定システムの構築、従来の周波数の送受波器に加え広帯域送受波器の水槽内の設置を行い、高精度な実験が可能な実験棟に生まれ変わった。
背景・ねらい 測器電子機器実験棟では、音響機器やステレオカメラなどの較正、魚の音響反射特性の実測、水中照明試験などで利用されてきた。深度が10mある水槽は世界的にも珍しく、有料をいとわず使用する企業もあった。建設後20年が経過し、屋根からの雨漏りや電動台車の線路のゆがみなど、実験棟としての基本性能に関わる部分で問題が生じていた。そのような中で起こった東日本大震災の影響で地中の下水配管を中心とした大きなダメージを被り、大規模な改修を行うことになった。本改修では、省電力を意識した上下水、電気などのインフラ整備とともに水槽での測定精度向上を図った。
成果の内容・特徴 特徴を箇条書きで示す。
  • エバーライトやLED照明の利用による、省電力・高寿命化。
  • 濾過装置の利用による球面波水槽(満水1500トン)と平面波水槽(同20トン)での水の再利用。
  • 試験用の電動台車や手動台車で使用する線路のゆがみを修正と、レーザー測距を利用した台車の位置制御の高精度化。
  • 手動台車について、手動・電動の両用を可能にすることによる省力化。
  • 電動台車と従来の魚の音響反射測定システムを利用した3次元方向での魚の音響反射測定を可能に。
  • 球面波水槽への吸音板の追加設置による壁からの不要反射の抑圧。
成果の活用面・留意点 今後、ソナーを意識した3次元方向での魚の反射特性の測定や魚探機やソナーの広帯域化をにらんだ各種実験が可能となる。計量ソナーの開発や広帯域計量魚探機の開発に大きく寄与すると考えられる。
図表1 235516-1.jpg
研究内容 http://fra-seika.fra.affrc.go.jp/~dbmngr/cgi-bin/search/search_detail.cgi?RESULT_ID=4135&YEAR=2012
カテゴリ 省力化

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