合成性フェロモンを利用したアカヒゲホソミドリカスミカメの被害予測技術

タイトル 合成性フェロモンを利用したアカヒゲホソミドリカスミカメの被害予測技術
担当機関 (独)農業・食品産業技術総合研究機構 中央農業総合研究センター
研究期間 2006~2011
研究担当者 高橋明彦
樋口博也
横山克至
中島具子
石本万寿広
吉島利則
西島裕恵
望月文昭
福本毅彦
発行年度 2011
要約 水田内に設置した合成性フェロモン剤を誘引源としたトラップの出穂後5日間のアカヒゲホソミドリカスミカメ誘殺雄数から、その水田の斑点米被害発生確率を予測し、防除要否、回数を判断する技術である。
キーワード アカヒゲホソミドリカスミカメ、斑点米、合成性フェロモン、防除要否、モニタリング
背景・ねらい アカヒゲホソミドリカスミカメは、イネ籾を吸汁し斑点米を発生させ米の品質を著しく低下させる斑点米カメムシの主要種で、水稲の重要害虫である。これまで、水稲の出穂期以降に2回程度の農薬散布が予防的、画一的に行われてきたが、合成性フェロモン剤を誘引源としたトラップの誘殺数から、農薬散布の要否、回数を的確に判断する技術を開発することにより、カメムシの発生に応じた防除を推進する。
成果の内容・特徴
  1. 水田内に設置した合成性フェロモン剤を誘引源とした粘着トラップ(図1)の出穂後5日間のアカヒゲホソミドリカスミカメ誘殺雄数から、その水田の斑点米被害発生確率(斑点米率0.1%以上で1等米から落等する確率)を予測できる(図2)。
  2. 現状の予防的・画一的防除から、本技術に基づいた防除要否、回数を判断する方法に転換し、減農薬低コスト防除を実現し、環境保全型農業を推進する。
成果の活用面・留意点
  1. 普及対象
    斑点米被害発生確率を予測する技術は、公立試験研究機関・行政普及機関を通じて農家現場に普及する。
  2. 普及予定地域・普及予定面積・普及台数等
    北陸・東北地方の水稲栽培地帯。これらの地域でアカヒゲホソミドリカスミカメによる斑点米被害は甚大であるが、今後その発生地域は拡大するおそれがある。
  3. その他
    アカヒゲホソミドリカスミカメのフェロモン剤は、発生予察用フェロモン剤として信越化学工業株式会社から市販されている。すでに、公立試験研究機関・行政普及機関では広く予察に利用されており、現在の年間の販売数は2,000個前後である。
図表1 235575-1.jpg
図表2 235575-2.gif
研究内容 http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/laboratory/narc/2011/a00a0_01_78.html
カテゴリ 病害虫 害虫 カメムシ 水田 水稲 性フェロモン 低コスト 農薬 斑点米 斑点米カメムシ フェロモン 防除 モニタリング

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