ArcGIS上で利用可能な大規模飼料生産管理支援システム

タイトル ArcGIS上で利用可能な大規模飼料生産管理支援システム
担当機関 (独)農業・食品産業技術総合研究機構 九州沖縄農業研究センター
研究期間 2010~2011
研究担当者 西村和志
発行年度 2011
要約 大規模飼料生産組織における各種作業計画策定、指示書作成、履歴管理、日当・地代集計等の管理作業を地理情報システム上で支援するシステムである。各種管理作業に対応する専用フォーム群とマップ表示により簡易・視覚的な管理を可能にする。
キーワード 大規模飼料生産組織、GIS、生産管理支援システム
背景・ねらい 近年設立・展開が進んでいるコントラクタ等飼料生産組織では、多数の圃場が広域に分散する傾向にあり、作業計画の策定や作業進行管理に支障をきたすケースが多い。本研究では酪農経営20戸により設立された自給飼料活用型TMRセンター(面積:約130ha、筆数:約400筆、範囲:8km四方)を対象事例に、大規模・分散多筆圃場群における飼料生産活動を簡易・視覚的に管理可能な支援システムを地理情報システムの一つであるArcGIS(ESRI社)をベースに開発する。
成果の内容・特徴
  1. 本システムはESRI社のArcGIS(ver9.1以降)のVBAツールとして作動し、各種管理業務に対応したデータ入力・集計・帳票作成フォームからなる。
  2. 主要機能として圃場情報の管理、作付計画の策定、各種作業計画の策定、作業者への指示書作成、作業履歴管理、出役日当計算、借地料計算等があり、これら管理作業のほとんどをクリック操作で行うことができる(図1)。作業指示書では、対象作業者の担当圃場のみを抽出、マップ表示、対象圃場群へのズーム・レイアウトを行った作業指示図を作成し、同時に圃場ID等の基本情報一覧をExcelに出力できる。作業指示図は印刷とともにpdfファイルでの出力も可能である。
  3. 各種集計についてはフォーム上で項目等を選択し実行することで、Excelのワークシート上に結果が出力される(図2)。
  4. ArcGIS上で作動する他VBA、アドオンツールと併用可能であり、基本機能と組み合わせることで柔軟性・拡張性に富む。
成果の活用面・留意点
  1. 事例TMRセンターの飼料用トウモロコシ生産(年間延べ200ha)を管理する基幹システムとして活用されている。作物、作業等の基本情報をマスタで管理しているので、これらの値を追加することで飼料作物以外の作物生産にも活用できる。プログラム内部のデータ抽出・集計ルールの追加・変更等で多様な営農組織においても利用可能である。
  2. 本システムを利用するにはESRI社ArcGISおよびMicrosoft社Excelが必要である。
  3. 本システムの利用にあたってはArcGISの基本操作知識が必要である。
  4. システムの詳細については下記を参照。
    「大規模飼料生産管理支援システムユーザーマニュアル」
    http://cse.naro.affrc.go.jp/kazushin/ArcGIS_FeedProduction/index.html
図表1 235821-1.jpg
図表2 235821-2.jpg
研究内容 http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/laboratory/karc/2011/114c0_10_08.html
カテゴリ 経営管理 飼料作物 飼料用作物 とうもろこし 乳牛

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