| タイトル | クルマエビ養殖池を利用したアサリの生産技術 |
|---|---|
| 担当機関 | (独)水産総合研究センター 瀬戸内海区水産研究所 |
| 研究期間 | 2011~2015 |
| 研究担当者 |
崎山一孝 山崎英樹 伊藤篤 兼松正衛 浅見公雄 小島大輔 |
| 発行年度 | 2013 |
| 背景・ねらい | 国産アサリの生産量を増加させる方法として天然稚貝や人工生産した稚貝による養殖生産が期待されているが、稚貝の安定確保、生産コストの低減や省力化の技術が開発されていないため、未だ、アサリの養殖は一般に普及していない。本研究では、クルマエビ養殖池の海水中に多量に存在する植物プランクトンを餌として利用し、大量のアサリ稚貝を安価に生産する種苗生産技術と、クルマエビ養殖池で稚貝を商品サイズまで養殖する技術の開発を目的とした。 |
| 成果の内容・特徴 | アサリの幼生飼育にはクルマエビ種苗生産用のコンクリート水槽(300kl)を用い、飼育水には養殖池の海水をプランクトンネット(目合い30μm)でろ過したものを使用し、給餌は行わなかった。2011年6月~11月の間に5例の飼育試験を行い、そのうち3例で合計1,300万個の着底稚貝の生産に成功し(表1)、飼育開始約3カ月後に平均殻長2.1~7.4mmの稚貝約450万個を取揚げた。 2012年4月24日に、アサリ稚貝(平均殻長9.5mm±2.4mm)120万個をクルマエビ養殖池に収容し、アサリの養殖試験を行った。養殖池では、アサリは106μm/日の速さで成長し、11月には平均殻長30.6±3.0mmとなり、約半年で商品サイズに達した(図1)。また、調査用の区画(面積25m2×4カ所)に収容したアサリ稚貝(125千個)を取揚げたところ、重量338kg,48千個(生残率38.4%)が回収されたことから、今回の試験では、3.2トン(46万個)が生産されたと推定された。 試験期間中のクルマエビ養殖池のクロロフィル濃度は20~30μg/Lと非常に高く、本研究で開発した技術は、クルマエビ養殖池に大量に発生する植物プランクトンをアサリの餌として有効活用したものであり、アサリの稚貝の大量生産および養殖技術として有効であると考えられた。 |
| 成果の活用面・留意点 | ・本研究で開発したアサリの養殖技術により、クルマエビとアサリの複合的な養殖が可能となる。 ・西日本各地にはエビ養殖場や養殖場跡地が数多く存在することから、アサリの生産技術として広く普及することが期待され、生産したアサリ稚貝は放流用の稚貝としても利用される。 ・開発した技術の安定化を図るために、クルマエビ養殖池においてアサリの餌となる植物プランクトンの種類や量、アサリの成長と生残に影響を及ぼす要因の解明が必要である。 |
| 図表1 | ![]() |
| 図表2 | ![]() |
| 研究内容 | http://fra-seika.fra.affrc.go.jp/~dbmngr/cgi-bin/search/search_detail.cgi?RESULT_ID=4578&YEAR=2013 |
| カテゴリ | コスト 省力化 |
| ウイルス性神経壊死症(VNN)防除を目的としたキジハタの閉鎖循環式種苗生産 |
| クロアワビのXenohaliotis californiensis感染症(国内初事例) |
| チャ品種「べにふうき」における中切り後の再萌芽の特徴 |