アンモニアイオンメータによるサイレージ中VBN含量の測定

タイトル アンモニアイオンメータによるサイレージ中VBN含量の測定
担当機関 (独)農業・食品産業技術総合研究機構 九州沖縄農業研究センター
研究期間 2008~2013
研究担当者 服部育男
中西良孝
田川光梨
高山聡子
髙山耕二
神谷 充
佐藤健次
発行年度 2013
要約 サイレージあるいは発酵TMR中の揮発性塩基態窒素(VBN)濃度はイオン電極法を用いたアンモニアイオンメータによるアンモニア濃度と相関がある。本法の測定値から算出したV-scoreによる発酵品質評価は従来法による評価と変わらない。
キーワード アンモニアイオンメータ、VBN、発酵品質、サイレージ、発酵TMR
背景・ねらい サイレージあるいは発酵TMRの発酵品質評価はV-score法が普及している。V-scoreはサイレージ中の酢酸+プロピオン酸含量、酪酸含量および全窒素中の揮発性塩基態窒素(VBN)の割合から算出する。VBN含量の測定は、サイレージ等の抽出液を用いた水蒸気蒸留法や微量拡散法が常法とされているが特殊な装置やガラス機器を必要とし、操作がやや煩雑である。サイレージ中のVBNはアンモニア態窒素がほとんどであることから、ガラス電極を用いたアンモニアイオンメータ(イオンメータ法)で測定が可能と考えられる。そこで、微量拡散法およびイオンメータ法による測定値間の相関関係を明らかにし、本法が常法の代替法となり得るかどうかを明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. サンプル測定量についてはイオンメータ機器マニュアルに示される100mlと比較して、30および50mlでの測定値に有意差はなく、サイレージ抽出液30mlで測定が可能である(図1)。
  2. 大麦サイレージのVBN含量はイオンメータ法測定値と微量拡散法測定値に有意な相関が認められる(図2)。
  3. 大麦サイレージ、飼料用サトウキビサイレージ、発酵TMRで両法を用いて算出したV-scoreには高い相関があり、統計的な差は認められない。V-scoreによる判定結果(80点以上;良、60点-80点;可、60点以下;不良)はほぼ同じである(図3)。
成果の活用面・留意点
  1. V-score算出のための簡易な測定法として利用可能である。
  2. アンモニアイオンメータでの測定は2反復以上が望ましい。
図表1 236711-1.jpg
図表2 236711-2.jpg
図表3 236711-3.jpg
研究内容 http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/laboratory/karc/2013/karc13_s05.html
カテゴリ 大麦 さとうきび 飼料用作物

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