| タイトル | 東シナ海および日本海西部におけるマアジの成長・生残過程 |
|---|---|
| 担当機関 | (独)水産総合研究センター 西海区水産研究所 |
| 研究期間 | 2011~2015 |
| 研究担当者 |
高橋素光 佐々千由紀 塚本洋一 酒井猛 依田真理 |
| 発行年度 | 2014 |
| 要約 | 春季に採集されたマアジ稚魚の発生時期と成長過程を耳石日輪情報に基づいて明らかにし、夏から秋季に漁場に加入した未成魚の発生時期や成長過程と比較して、マアジ対馬暖流系群の資源構造を明らかにした。 |
| 背景・ねらい | マアジ資源は、様々な発生時期・場所の群れで構成されている。これまで、マアジ対馬暖流系群として資源評価が実施されてきたが、加入量指数の年変動は東シナ海と日本海との間で必ずしも一致しない。本研究では、耳石日輪情報に基づいて発生時期や成長過程を推定することによって、マアジの資源構造を明らかにすることを目的とした。 |
| 成果の内容・特徴 | 春季に東シナ海で採集されたマアジ稚魚(図1)の孵化日は、2月中旬~3月中旬までの範囲にあり、日本海西部で採集された稚魚(図2)の孵化日(3月中旬~5月中旬)よりも1~2ヶ月早かった(図3)。マアジの産卵は、東シナ海南部において2~3月に始まり、九州沿岸域において3~5月に起こることから、東シナ海で採集された稚魚は東シナ海南部発生群、日本海西部で採集された稚魚は九州沖発生群と考えられた。夏~秋季に九州沖で採集された未成魚の孵化日は2月中旬~5月上旬の範囲にあったのに対し(図3)、鳥取沖で採集された未成魚の孵化日は、3月下旬~5月中旬であったことから、九州沖に加入する未成魚は東シナ海南部発生群と九州沖発生群の両方が混在するのに対し、鳥取沖では九州沖発生群のみで構成されていることが示唆された。九州沖で採集された未成魚のうち、2~3月孵化群の耳石成長様式は、東シナ海北部で採集された稚魚と近似したのに対し(図4)、4~5月孵化群の耳石成長様式は、九州沖で採集された稚魚と近似したことから、九州沖には東シナ海北部と九州沖に分布していた稚魚が加入したことが示唆された。また、鳥取沖で採集された未成魚の耳石成長様式は、島根沖で採集された稚魚と近似したことから、島根沖の稚魚が漁場に加入したと考えられた。以上の結果から、九州沖に分布する4~5月孵化群を除いて、稚魚は北東方向へ移動しながら漁場へ加入することが示唆された。 |
| 成果の活用面・留意点 | 本研究では、耳石日輪情報に基づいてマアジの孵化日と成長過程を明らかにし、その資源構造が東シナ海と日本海との間で異なることを明らかにした。今後、資源への加入状況が異なる年に於いて、資源構造に変化が見られるかどうか検証する必要がある。 |
| 図表1 | ![]() |
| 図表2 | ![]() |
| 図表3 | ![]() |
| 図表4 | ![]() |
| 研究内容 | http://fra-seika.fra.affrc.go.jp/~dbmngr/cgi-bin/search/search_detail.cgi?RESULT_ID=4831&YEAR=2014 |
| カテゴリ |
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