| タイトル | 有明海産タイラギを用いた人工種苗大量生産技術の開発 |
|---|---|
| 担当機関 | (独)水産総合研究センター 西海区水産研究所 |
| 研究期間 | 2014~2015 |
| 研究担当者 |
松山幸彦 中野昌次 栗原健夫 橋本和正 山田勝雅 島 康洋 兼松正衛 伊藤 篤 |
| 発行年度 | 2014 |
| 要約 | 有明海ではタイラギ漁獲量の急減が著しく、全域で休漁に追い込まれている。また、浮遊幼生の出現も低調で初期稚貝の加入も急減していることから、資源増大のために親貝の育成技術や人工種苗生産技術の開発が求められている。これまで各機関で取り組まれているタイラギ増産技術成果を活用し、人工種苗生産のための効率的な親貝育成や幼生・稚貝の飼育技術を開発し、20万個体の初期稚貝の生産に成功した。 |
| 背景・ねらい | タイラギ資源は2000年以降は立ち枯れへい死や初期稚貝の減少なども加わり、漁業が成立しないほど資源水準が低下している。このため、喫緊な資源増大策として、親貝や稚貝の移植、垂下による生残率向上が求められている。こうした資源増大策において、天然稚貝ではなく、人工種苗など人為的に作出された稚貝などを用いることで、有明海におけるタイラギ資源増大、さらには垂下による生残率向上などの技術開発がはかれる。 |
| 成果の内容・特徴 | ・資源状態が著しく悪化した有明海のタイラギを遺伝的攪乱を最小限にして再生するため、純有明海の親貝を入手し、これを用いた親貝育成、受精卵の採取を技術開発の目標とした。 ・福岡県水産海洋技術センター有明海研究所の厚意により、2014年冬期に福岡県の地元干潟域で約130個体のタイラギ親貝(2~3歳貝が混合)を入手し、夏期に専用ネットを用いた垂下養成によって成熟を試みた(表1)。 ・全3回の放精放卵操作のうち、2回放精放卵が認められた。第1回目の幼生飼育(D型幼生として315万個)で28個体の着底稚貝を(着底稚貝数/収容幼生数=0.0009%)、第2回目の幼生飼育(D型幼生として8,423万個体)で約20万個体の初期稚貝を得た(着底稚貝数/収容幼生数=0.33%)(図1および2)。 ・殻長4~6 mmの初期稚貝を収穫カゴとアンスラサイトを組み合わせた垂下器具で沖出しを行い、海面養成に取り組んだ。その結果、43日間で生残率69%、期間中の日間平均殻長成長率として0.55 mmを得た(図3)。 |
| 成果の活用面・留意点 | ・当センターで生産したタイラギ稚貝を各県での増養殖試験に資することを目的として、有明沿岸4県に殻長10 mm前後の稚貝をそれぞれ1万個体分与し、放流、移植、室内・海面養成、垂下試験などの研究に取り組んでいるところである。また、大牟田沖の覆砂漁場に5万個体を放流し、成長生残について追跡調査が予定されている。 |
| 図表1 | ![]() |
| 図表2 | ![]() |
| 図表3 | ![]() |
| 図表4 | ![]() |
| 研究内容 | http://fra-seika.fra.affrc.go.jp/~dbmngr/cgi-bin/search/search_detail.cgi?RESULT_ID=4879&YEAR=2014 |
| カテゴリ | 飼育技術 |
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