タイトル | モモノゴマダラノメイガが発する超音波はメスの交尾とオスの飛翔を制御する |
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担当機関 | (独)農業・食品産業技術総合研究機構 果樹研究所 |
研究期間 | 2013~2014 |
研究担当者 |
中野亮 井原史雄 三代浩二 外山晶敏 土`田聡 |
発行年度 | 2014 |
要約 | モモノゴマダラノメイガのオス成虫は交尾直前に長短2種類の超音波パルスを発し、長いパルスはメス成虫の交尾受入れ行動を引き起こす。一方、短いパルスはキクガシラコウモリが捕食時に発するパルスと類似しており、他のオスの飛翔行動を中止させる。 |
キーワード | チョウ目害虫、モモノゴマダラノメイガ、超音波、行動制御、コウモリ |
背景・ねらい | 多くのチョウ目害虫(ガ類)は耳(鼓膜器官)を持ち、天敵であるコウモリ類の捕食から逃れるため、超音波を検出すると不動化や忌避を示す。しかし、コウモリ類が捕食時に発する超音波は5ms以下の短いパルスもしくは60kHz以上の高い周波数で構成され、ガ類に聞こえにくい。そのため、単純にコウモリ類が捕食時に発する超音波を模した合成音を使い、ガ類の飛来を持続的・効果的に阻害することは困難であると予想される。 一方、ガ類には種内で超音波を使ったコミュニケーションを行う種があり、超音波を発することによりシグナルの受信者を惹きつけるあるいは不動化や忌避を引き起こすことが知られている。このように、コウモリ類に対する反応と同等である不動化や忌避の作用を持つ超音波は、ガ類の行動制御に利用できる可能性がある。そこで、モモノゴマダラノメイガのオス成虫が交尾時に発する超音波の機能を解明し、合成超音波を用いて飛翔を抑止できるか検証する。 |
成果の内容・特徴 |
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成果の活用面・留意点 |
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図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
図表3 | ![]() |
研究内容 | http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/laboratory/fruit/2014/fruit14_s18.html |
カテゴリ | 害虫 |