船便によるイチゴ輸出に適したパッケージ方法

タイトル 船便によるイチゴ輸出に適したパッケージ方法
担当機関 (国)農業・食品産業技術総合研究機構 九州沖縄農業研究センター
研究期間 2013~2015
研究担当者 遠藤(飛川)みのり
曽根一純
藤田敏郞
発行年度 2015
要約 伸縮性フィルム容器もしくは宙吊り型容器とMA包装資材を併用すると、冷蔵コンテナによる船便でも、イチゴ果実の損傷程度を大幅に低減できる。また、果実の外観や果肉の品質低下を防ぐことができる。
キーワード イチゴ、輸出、包装容器、MA包装、船便
背景・ねらい イチゴの輸出は果実の損傷を防ぐため、航空便によって行われている。低コスト化を目的に冷蔵コンテナを用いた船便の導入が提案されているが、輸送期間が長期となることから品質保持が困難であり、いまだ実現に至っていない。そこで、果実の損傷程度を低減できる伸縮性フィルム容器(2010年度研究成果情報)もしくは宙吊り型容器の新型容器に、MA(Modified Atmosphere)包装による鮮度保持技術(2007年度研究成果情報)を併用してシンガポールへの輸送試験を実施し、両技術の応用例として船便においてイチゴの品質を保持可能なパッケージ方法を提示する。
成果の内容・特徴
  1. 損傷程度は、MA包装の有無にかかわらず、伸縮性フィルム容器や宙吊り型容器を用いることで、慣行の平詰めトレーと比較して64~95%程度低減できる(表1)。
  2. 伸縮性フィルム容器では、輸送による果実の向きの乱れが小さい(表1)。
  3. 長期輸送に伴って発生し、販売、消費段階で問題となる果実の黒ずみや切断面のにじみ等外観や果肉の品質低下は、MA包装を用いることで抑制できる(表1、図1)。
  4. MA包装と新型容器を併用する場合、イチゴ果実を詰めた新型容器をMA包装に封入したのち、従来通り外装ダンボール箱で梱包する(図2)。
成果の活用面・留意点
  1. 普及対象:イチゴ流通業者、イチゴ小売業者
  2. 普及予定地域・普及予定面積・普及台数等:日本全国および日本からイチゴを購入する東南アジア各国(シンガポール、タイ)等に、新型容器およびMA包装ともそれぞれ年間約30万個、袋以上の利用が見込まれる。
  3. 伸縮性フィルム容器は「フルテクター」として日本トーカンパッケージ株式会社から、宙吊り型容器は「ゆりかーごCタイプ」として大石産業株式会社から、イチゴ専用MA包装資材は「P-プラス」として住友ベークライト株式会社からそれぞれ市販されている。
  4. 損傷程度は、「福岡S6号(あまおう)」を4°C以下、12日間で輸送し、着荷後72時間以内に調査したものである。輸出先国によっては、検疫、税関等で長時間を要する場合がある。また、他品目と混載する場合は、「野菜の最適貯蔵条件一覧表」等を参考に品目選定を行う。
  5. 船便を航空便と併用することで、出荷時期の平準化が可能である。
  6. 本技術により、香港等3カ国へイチゴ11回計約5600パックを船便輸送した(2014年度)。また、香港、マレーシアへの船便輸送を予定している(2015年度)。
  7. 2010年度技術・普及成果情報「輸送中の物理的障害を75%軽減できるイチゴ包装容器
  8. 2007年度技術・参考成果情報「八分着色イチゴ果実のMA包装と低温貯蔵を組み合わせた鮮度保持技術
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研究内容 http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/laboratory/karc/2015/15_032.html
カテゴリ いちご 出荷調整 鮮度保持技術 低コスト 品質保持 輸出 輸送 ゆり

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