| タイトル |
ノリ養殖における疑似しろぐされ症の原因と防除手法の開発 |
| 担当機関 |
千葉県水産総合研究センター |
| 研究期間 |
2007~2013 |
| 研究担当者 |
島田裕至
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| 発行年度 |
2015 |
| 要約 |
ノリ養殖で発生する疑似しろぐされ症の原因は、Aquimarina sp.を原因細菌とする細菌性の病気であることを明らかにした。また、防除対策として、ノリ養殖で一般的に普及している酸処理で効果が得られることを明らかにした。以上の結果と漁場での発生動向から、「育苗期の中期以降の小潮に入る数日前に除菌を目的とした酸処理を実施」することで、被害軽減が可能であることを提案した。
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| 背景・ねらい |
ノリ養殖では疑似しろぐされ症の発生によって、大きな産業被害がたびたび発生しているが、これまでに発生原因や防除手法は明らかになっていない。そこで、本研究では千葉県のノリ養殖漁場で発生する疑似しろぐされ症について、原因解明と防除対策手法の開発、被害軽減に向けた養殖手法の提案を行うことを目的とした。
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| 成果の内容・特徴 |
原因解明 本症の病徴である液胞肥大細胞の出現と淡水浸漬後の原形質吐出を呈した葉状体(図1)から細菌を分離して、感染実験を行ったところ、特定の菌株で病徴が観察された(図2)。この細菌は16SrRNA遺伝子塩基配列に基づく系統解析からAquimarina laterculaと最も近縁であった。また、感染実験後の葉状体からは接種した細菌と同一の細菌が優占して分離された。以上、コッホの原則を満たしたことから、疑似しろぐされ症はAquimarina sp.を原因細菌とする細菌性の病気であることを明らかにした。原因細菌Aquimarina sp.の生育特性 水温は生育可能範囲5~30℃、至適増殖範囲15~25℃であった。塩分(NaCl濃度)は生育可能範囲0.5~3.0%、至適増殖範囲1.0~3.0%であった。pHは生育可能範囲6~10、至適増殖範囲6~8であった。以上の本細菌の増殖特性は、疑似しろぐされ症が発生する秋季の東京湾の海況と一致することが明らかになった。防除対策手法の開発 酸性の溶液にノリ葉状体を浸漬処理(以後、酸処理)することによって、防除可能であることを明らかにした。特に、病徴の進行初期の場合には、高い効果を得られることが明らかになった(図3)。被害軽減に向けた養殖手法の提案 以上の結果及び漁場での発生動向から、「育苗期の中期(養殖開始から14日目前後)以降の小潮に入る数日前に除菌を目的とした酸処理を実施」することで、被害軽減が可能であることを提案した。
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| 成果の活用面・留意点 |
防除を目的とした酸処理は、ノリ葉状体が小さく、水温が高い時期に行うことから、葉状体を痛めないように酸処理濃度と時間に注意が必要である。また、本症は肉眼で異常に気づく段階ではかなり病徴が進み、病後の後遺症も大きくなることから、育苗期間中は顕微鏡観察をこまめに行い、早期発見に努めることが必要である。
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| 図表3 |
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| 研究内容 |
http://fra-seika.fra.affrc.go.jp/~dbmngr/cgi-bin/search/search_detail.cgi?RESULT_ID=5249&YEAR=2015
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| カテゴリ |
病害虫
育苗
防除
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